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先制点を叩き込んだ千葉FW森本「入るまで打ちまくる」

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[10.4 J2第35節 千葉3-0福岡 フクアリ]

 何度外しても、へこたれない。前半からシュートを打ちまくるがなかなかネットを揺らせなかったジェフユナイテッド千葉のFW森本貴幸だが、その心はまったく折れていなかった。

 前半7分にDF山口智のフィードから抜け出して好機を迎えたものの、GK神山竜一のセーブに遭ってしまう。後半の立ち上がりにはPA内で次々とシュートチャンスを迎えるが、後半6分のシュートは枠上に飛び、さらに同9分のシュートも枠を捉えることができなかった。これには試合後に本人も「外しまくっていたので」と笑って答えたが、「ただ、気にせずに次に絶対に決めてやろうという気持ちを持っていました」と次に迎える好機をモノにしようとゴールを狙い続ける。

 そして、待望の先制点が後半15分に生まれる。センターサークル付近でボールを持ったMF佐藤健太郎から最終ラインの裏を狙ったボールが森本へと届けられる。右足でボールをコントロールすると、すぐさま左足を振り抜いてゴールネットに突き刺した。

「こうなったら入るまで打ちまくってやろうという気持ちでいたので。前半からああいうボールが来ていたし、健太郎くんから本当に良いボールが来たので、自分のイメージどおりに足を振り抜けました」と自身の得点場面を振り返ると、「前半からチャンスがあったので、1点を決めれば絶対に試合をモノにできると思っていました」と語った。

 その言葉どおり、ここ2試合勝ち切れない試合が続いていたチームは、森本の先制点を皮切りに一気に3ゴールを叩き込んで、3試合ぶりの白星を獲得した。「引き分けが続いていましたが、今日はホームで絶対に勝とうと思っていたし、皆気持ちが入っていたので、それが結果になって良かったです」と、気持ちの折れないストライカーは安堵の表情を見せた。

(取材・文 折戸岳彦)

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