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[選手権予選]流経大柏逆転勝ちも、気引き締める注目DF小川「選手権は何が起こるか分からない」

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[11.2 全国高校選手権千葉県予選準々決勝 柏日体高 1-2 流通経済大柏高 東総運動場]

「選手権は何が起こるか分からない」。プロ入りが有力視されている流通経済大柏高の注目DF小川諒也(3年)は改めてその難しさを口にした。

 今大会初戦となったこの日はプレミアリーグから引き続いてFWでの先発。そのスピードを活かしたプレスで相手に圧力をかけた小川は、攻撃面でも長身とキープ力を活かして前線でポイントとなり、サイドのスペースを突いてチャンスをつくろうとした。1点をリードされた後半は、選手交代に伴って本職の左サイドへ移行。「前向いて持てるんでやりやすかった」というポジションで持ち味のスピードをより発揮する。思い切ったロングシュートを放ったほか、サイドからの突破、クロスで逆転勝利に貢献した。

 昨年から主力のCBを務めていた小川は経験値があるものの、現在の先発選手のほとんどは今年になって出場機会を獲得した選手たちだ。その経験の少なさが苦戦を招いたと分析している。「去年経験しているヤツも少なかったんで、緊張して硬くなって、蹴るだけみたいなサッカーをしてしまった。ハーフタイムに『何で、いつも通りにやらないんだ』と、檄飛ばされて、それで落ち着いてパスもつながるようになった」。後半は自分たちのサッカーを取り戻して逆転勝ちすることができた。小川も今後へ弾みをつける勝利となったと感じている。

 ただし、選手権ではプレミアリーグで優勝した昨年でさえもPK戦や1点差勝負を制して何とか決勝進出。そして決勝で市立船橋高に敗れて全国大会出場を逃している。それだけに小川は「去年もあれだけ強いと言われていて、習志野にPKで勝って決勝へ行った。選手権は何が起こるか分からない。(準決勝、決勝も)一つひとつのプレーを大事に。(自分自身は)試合を決める選手になりたいですね」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)
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