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麻也の“ゆりかご予告弾”に感謝の西川

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[11.14 キリンチャレンジ杯 日本6-0ホンジュラス 豊田ス]

 GK西川周作(浦和)が後半36分から異例の途中出場を果たした。「出る予定はなかったけど、後半の途中に監督から言われた。ハーフタイムにもボールを使ってシュートを受けたりしていて体は温まっていたし、良い準備をしているのを監督が見てくれたのだと思う」と笑みを浮かべた。

 ピッチに立った時点でのスコアは6-0。点差があったので気楽だったのかと思いきや、「今日は監督がミーティングで6-0で勝つと言っていて、実際にしっかり6点取っていたので、1点もやれないという気持ちでいっぱいだった」と、ハビエル・アギーレ監督の予告を完遂するという緊張感も楽しんだ様子だ。

 うれしい予告実現は、ベンチから戦況を見つめていた時間にもあった。前半9分、DF吉田麻也(サウサンプトン)が先制点を決めると、西川を手で呼び寄せながらベンチ前に駆け寄り、チームメイトが一緒にゆりかごダンスをしてくれた。

 11日に生まれた次女の誕生を祝うダンス。実は吉田が試合前に「僕が決める」と予告していたと言い、「麻也が有言実行してくれたし、ウッチー(内田篤人)も来いと呼んでくれたので、カメラの前で僕も一緒にダンスできた」と仲間に感謝した。

 12年9月8日に長女が誕生した際も、直後のイラク戦でFW前田遼一がゴールを決めてゆりかごダンスが実現している。そのときに続いてのダンスに、「頑張ってくれた奥さんにもダンスを捧げたい」と相好を崩した。

 GK川島永嗣との正GK争いではまだリードを許しているが、この日の途中出場は今までとは違った趣があることも感じさせるもの。ゆりかごダンスで元気百倍の西川は、次戦オーストラリア戦での先発出場を虎視眈々と狙っている。

(取材・文 矢内由美子)

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