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[プレミアリーグWEST]連覇狙う神戸U-18が9連勝で首位浮上!

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[11.23 高円宮杯プレミアリーグWEST第16節 京都U-18 3-4 神戸U-18 布引]

 高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグWESTは23日に第16節を行い、2位・ヴィッセル神戸U-18(兵庫)が5位の京都サンガF.C.U-18(京都)を4-3で下し、首位へ浮上した。

 前日、首位のガンバ大阪ユース(大阪)が京都橘高(京都)に2-3で敗れたため、勝ち点差2の神戸にとって勝てば首位に浮上する絶好の機会。プレミアリーグWEST連覇を目指す選手たちが燃えないはずがなかった。

 試合後、敵将の川勝博康監督が「優勝を目指す神戸さんの勢いに負けてしまった」と口にしたように、立ち上がりからテンポ良く自陣からボールを回して相手陣内に押し込む神戸が試合を支配。ピッチを広く使った幅のあるパス交換で相手陣内に入ると、速さのある南島彰人米澤令衣の両ウイングを起点にサイドからの折り返しで得点を狙った。
 
 前半35分には、PA手前でボールを持ったMF中坂勇哉がDF裏にパスを通すと米澤がフリーでシュート。一旦は前に出た京都GK若原大志に防がれたが、こぼれ球をFW藤本裕豪が押し込んで神戸が先制した。この1点で勢いに乗った神戸は38分にも中坂のスルーパスからPA左を南島が抜け出して加点すると、41分にもDF藤谷壮のアーリークロスをゴール前で米澤が頭で叩き込んだ。

 だが、ここから京都も意地を見せる。わずか6分間で3失点した事で吹っ切れたイレブンはショートカウンターから反撃を開始。44分には右サイド高い位置でのボール奪取から抜け出したMF永島悠史がグラウンダーのクロスをゴール前に展開し、MF宅野海里が合わせて追撃ゴール。アディショナルタイム突入後の46分にも右CKをDF平山悠大が頭で合わせて、1点差で前半を終えた。

 後半に入ってからも神戸ペースで試合が進んだが、京都もカウンターから決定機を掴んだ。しかし、後半28分に神戸は自陣右から中坂が相手エリア左にロングフィードを展開。京都DFが余裕を持って、GKに返したヘディングでのパスがGKの隅を抜け、ネットを揺らした。思わぬ4点目に戸惑いながらも喜びを見せる神戸イレブンに対し、まさかのオウンゴールに下を向く京都イレブン。「後半はうちもチャンスを作れていたし、あのまま2-3で行けば同点、逆転もあったかもしれない。あの3点目が痛かった」と川勝監督が話したように、この1点で勝敗の行方が明確となり、京都は39分に永島が1点を返したものの力及ばず神戸が勝利。8節から続く連勝を9に伸ばし、首位に浮上した。

(取材・文 森田将義)
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