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全得点に絡む大車輪の活躍、浦和MF宇賀神「結果が出て一安心」

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[3.7 J1第1ステージ第1節 湘南1-3浦和 BMWス]

 逆転へと導いたのは、浦和レッズ一筋6年目を迎えた背番号3だった――。

 まずはアシストで魅せた。湘南に1点を先制されて迎えた前半41分、左サイドでFKを得ると、ボールに向かったのがMF宇賀神友弥だった。「本来であれば、(柏木)陽介がキッカーを務めますが(湘南戦で柏木はベンチ外)、今日はプレースキッカーが誰もいない状況で自分が蹴るしかなくなって…」と苦笑しながら話したものの、右足から蹴り出した正確なボールはFW興梠慎三の頭へとピタリ。興梠がヘッドで同点ゴールを叩き込み、宇賀神も自身のFKを「非常に良いボールが蹴れました」と自画自賛した。

 そして、1-1のまま迎えた後半30分、今度は自らが勝ち越しゴールを叩き込む。右サイドでスローインを受けたDF森脇良太が左サイドへと展開。MF武藤雄樹がボールをスルーすると、後方から走り込んだ宇賀神が強烈な右足シュートをネットへと突き刺した。鮮やかなゴールとなったが、チームメイトとの連係が取れていたからこそ生まれたゴールと、宇賀神は話した。

「森脇くんがクロスを上げる振りをして、自分のところを見ていてくれるというのは、3年間一緒にやっている中で感じられました。それとスルーした武藤とは大学で一緒にやっていたので(武藤は流経大の1学年後輩)、自分のことを理解してくれていると思いました」

 1得点1アシストでチームを逆転へと導くが、勢いはまだ止まらない。後半32分には宇賀神のパスを受けたMF青木拓矢のクロスからDF那須大亮のダメ押しゴールが生まれ、宇賀神は全得点に絡む大車輪の活躍を見せたのだ。

 公式戦3連敗と厳しいスタートを切ったチームに白星をもたらした男は、「厳しい形で迎えた開幕戦だったし、先制される難しい試合になりましたが、選手一人ひとりの強い気持ちが込められた試合になったと思います」と振り返ると、「僕たちはプロサッカー選手なので、いい結果を出してサポーターの期待や声援に応えたないといけません。だから、今日は結果が出て一安心してます」とようやくサポーターに白星を届けられたことに満足気な表情を見せた。

(取材・文 折戸岳彦)
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