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1年4か月ぶり弾のF東京 FW石川「つらい事は過去に置き、前を見つめたい」

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[4.4 J1第1ステージ第4節 F東京1-0甲府 味の素]

 FC東京にリーグ戦では昨年10月22日の広島戦以来となる味の素スタジアムでの勝利をもたらしたのは、1年4か月ぶりとなるMF石川直宏のリーグ戦でのゴールだった。前半15分、自陣でボールを奪ったF東京は、MF米本拓司が前線にロングボールを放り込む。相手の最終ラインの裏に駆けていたのが、背番号18だった。

「あれが自分の生命線だから」。最終ラインを切り裂く走りを見せた石川は、右足でボールをコントロールすると、流れるような動作のまま左足でシュート。ゴールネットを揺らした。リーグ戦では13年11月30日の柏戦(1-4)以来、実に1年4か月ぶりとなる一撃を、石川は笑顔で振り返る。

「ヨネ(米本)から非常に良いボールが出たので。あの形は試合の中で何度も狙っています。落ち着いて、抜け出しから、トラップ、シュートまで行けたと思います。ヨネが顔を上がる瞬間に出ていないと遅い。あのポジションには、梶山陽平、三田(啓貴)だったり、途中出場した高橋秀人だったりがいて、たくさん良いボールが入ってくるので、今日は引っ張って裏のスペースに出て行くことを意識していました」

 昨シーズンはケガにも苦しめられ、3試合の出場にとどまり、リーグ戦ではノーゴール。今シーズンはナビスコ杯の新潟戦(2-1)に続き、スタメン出場した試合で2戦連発となった。

「サッカーをやり続けることで、自分のコンディションが上がってくるのも分かっています。昨年はそれができず、チームの力にもなれずにもどかしかった。それでも、自分のやるべき姿だったりをイメージしていました。ポジションは今までのサイドから、FWになったりして、ゴールに近い位置でプレーができるので。得点が求められる。結果が求められる。そういう存在じゃないといけないかなと思います」

 バンディエラのゴールに、味の素スタジアムも大いに沸いた。石川は「もどかしい時期をお互いに過ごした」と言い、サポーターに感謝する。「ケガがあって、リハビリの時期もありましたが、こういう良いサポートをしてもらって、一瞬で(つらい記憶が)吹き飛ぶ。良いことしか残らない。つらい事は過去において、前を見つめたいなと思います」と、白い歯をこぼした。

 もちろん、代表入りも諦めていない。「(F東京には)代表選手が多いですからね。僕だけじゃなく、みんなが刺激を受けています。チームで活躍すれば代表に、っていう意識は強いと思います。僕はまだチームでポジションを奪うところですが」と笑うが、「目指す先は代表があります」と、爽やかに、キッパリと言い切った。

(取材・文 河合拓)

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