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GKカミンスキーのPKセーブで磐田は敵地で大宮と分ける

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[5.17 J2第14節 大宮1-1磐田 NACK]

 J2は17日、第14節を各地で行い、4位の大宮アルディージャと1位のジュビロ磐田が対戦した。後半にFWジェイのゴールで磐田が先制したが、大宮も途中出場のFWムルジャが同点ゴールを記録。その後、大宮はPKを獲得したが、ムルジャのシュートがGKカミンスキーに阻まれて勝ち越すことはできず。試合は1-1のまま終了している。

 4試合無失点6試合無敗の大宮は、前節の群馬戦(2-0)と同じスタメンで試合に臨んでいる。一方、2連勝中の磐田も前節の水戸戦(2-1)と同じ先発イレブンで試合を迎えている。
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 磐田は前半2分、MF宮崎智彦がダイレクトシュートを放ったのを皮切りに、同3分にもFWジェイが左サイドから中にボールを持ち込み、シュートを放つ。いずれも枠を捉えられなかったが、積極的に仕掛けて行った。

 対する大宮も10分、右サイドからDF渡部大輔のクロスがDFにクリアーされたところを、MF金澤慎がダイレクトに合わせたが枠を捉えきれない。15分にはGK加藤順大の低い弾道のキックから渡部がドリブル。PAすぐ外で倒されてFKを得たが、MFカルリーニョスのシュートは壁にブロックされた。

 膠着した展開が続く中、ボールを保持した大宮は前半37分に引いた磐田を崩す。渡部がMF家長昭博とのワンツーから右サイドを抜けるが、折り返しはMF泉澤仁に合わない。DFのクリアーボールを拾ったMF横谷繁が1タッチでゴールを狙ったが、シュートはDFにブロックされた。これで得たCKの流れからも大宮は横谷がゴールを狙ったが、GKカミンスキーのセーブに阻まれた。

 前半終了間際には、大宮が磐田を押し込む。45分には左サイドから和田が上げたクロスに播戸が飛び込んだがわずかに合わず。アディショナルタイムには左サイドの泉澤から最終ラインの裏に出たボールを受けた家長がシュートしたが、GKカミンスキーに防がれる。このまま前半はスコアレスで折り返した。

 後半の立ち上がりも大宮が磐田を押し込む展開が続く。すると9分に磐田の名波浩監督は、MF上田康太に代えてMF川辺駿を投入する。プレー再開後のFK、大宮はカルリーニョスがPA内にロングボールを入れると、DF河本裕之がヘッドで合わせたが、ボールは右に逸れて行った。その直後には磐田も速攻に転じる。しかし、アダイウトンのシュートはGK加藤にブロックされた。このCKを凌いだ大宮は泉澤がドリブルでボールを運び、播戸を経由して家長が右足でシュートを放つが、DFにブロックされた。

 大宮は後半21分にも左サイドの和田からクロスが入り、ニアポスト前で横谷が合わせたが、GKカミンスキーに防がれた。同21分、大宮は播戸を下げて、FWムルジャをピッチに送り出した。同28分、先制点を挙げたのはアウェーの磐田だった。泉澤のハンドでFKを得ると、ゴール前に入れたボールをジェイがヘッドでゴールに流し込む。決定機を生かした磐田が、1点をリードした。

 後半34分には、PAのすぐ外でムルジャが倒され、大宮にもFKが与えられる。カルリーニョスが直接ゴールを狙ったが、GKカミンスキーが見事なセーブで得点を許さない。大宮は横谷をベンチに下げ、MF渡邉大剛を投入する。この交代が当たる。右サイドから渡部が折り返したボールを渡邉がボレーで合わせる。キックの流れた先にいたムルジャが左足を振り抜き、ボールをゴールに突き刺した。

 磐田は39分に太田を下げて、MF清水貴文を投入する。しかし41分、大宮は自陣で家長がボールを持ち、マークを外して左の泉澤に展開。泉澤の折り返しを再びPA内で受けた家長が、DFに倒されると大宮にPKが与えられる。勝ち越すチャンスだったが、ムルジャのシュートはGKカミンスキーに弾かれて得点できない。

 磐田は後半43分に最後の交代枠で小林を下げて、MF松井大輔をピッチに送り出す。磐田は45分、清水が右サイドでボールを持ち、DFを弾き飛ばしてPA内に侵入してシュートを打ったが、DFに当たったボールはわずかに枠を逸れた。アディショナルタイムにもカウンターからDF伊野波雅彦のクロスにアダイウトンが飛び込むが、ヘッドは左へ。さらに清水がPA外から左足でシュートを放ったが、右に外れて得点はできず。このまま試合は1-1で終了し、勝ち点1を分け合っている。

(取材・文 河合拓)

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