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“皆で戦う”を強調した川島「GKのポジションは一つしかない」

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 GKは1人しかピッチに立てない。フィールドプレーヤーは10人がピッチに立てることを考えると、少ない数字だ。だからこそ、送り込まれる1人の選手はともにトレーニングに励み、高め合ってきたチームメイトの思いも背負ってピッチに立つ。日本代表GK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)も、翌日に控えたロシアW杯アジア2次予選初戦シンガポール戦に向けて「皆でしっかり戦いたい」と“皆”を強調した。

 シンガポール戦前日に行われたフォーメーション練習では、イラク戦の先発メンバー11人が同じチームでトレーニングをこなした。バヒド・ハリルホジッチ監督は公式会見で「可能性としては同じチームの可能性もあるが、確定ではないし、決まったメンバーはいない」と話したものの、イラク戦の先発メンバーがシンガポール戦のスターティングメンバーに名を連ねることが予想される。

 全体練習後にはリカルド・ロペスGKコーチを中心に、川島、GK東口順昭、GK西川周作、GK権田修一のGK陣が円陣を組み、言葉を交わしていた。川島は「内容は言えません」としながらも、ともにトレーニングをこなす仲間への思いを語った。

「GKは特別なポジションだと思います。そういう中でも一人ひとりが高い意識を持って、チームのためにやっています。GKという一つのグループ、一つのチームだと思っているので、明日の試合に向かうにあたり、ポジションは一つしかありませんが皆でしっかり戦っていきたい」

 明日、誰がスターティングメンバーに名を連ねるか断定こそできないが、おそらく川島がゴールマウスを守ることになるだろう。しかし、決して一人でピッチに立つわけではない。「ロシアW杯に向かっていくにあたり、代表に呼ばれているメンバー全員で日本のGKのレベルをもっともっと上げていきたいし、全員で日本のGKの存在感をもっと出せるようにしたい」と全員で日本のゴールを守り抜くことを誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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