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シュートゼロに抑え込まれた横浜FC FW大久保「自分の力不足」

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[6.21 J2第19節 横浜FC0-3大宮 ニッパ球]

 今シーズン、横浜FCでクラブ最多となる6ゴールを挙げているFW大久保哲哉だが、首位の大宮アルディージャをホームに迎えた一戦ではシュートゼロに封じられ、チームも0-3で完敗を喫した。

 試合後、ミックスゾーンで大久保は「もう結果の通りだと思います。前半は、うちにも決められるところがありましたけど、そういう所を決められないと、アルディージャやジュビロといったチームには勝てないと思います」と、試合を振り返った。

 前半27分に先制点を許すまでは、横浜FCにもチャンスがあった。前半22分には、大久保がロングフィードに対してDFと競り合い、相手のパスミスを誘発。ビッグチャンスをつくったが、MF松下年宏のシュートは「体が自然に反応した」と振り返ったGK加藤順大の好セーブに阻まれた。

 先制点を挙げた大宮は、無理にボールを高い位置に入れずに低い位置で回した。1点を追う横浜FCはボールを奪わなければいけなかったが、プレスを掛けきれなかった。最前線から後ろを見たときに、大久保も「かわされるのにビビり過ぎて、飛び込めないというか、寄せられなかったと思います」と感じていたという。そして、その理由に「相手をリスペクトし過ぎたというか、受けに入り過ぎてやられてしまった」と要因を挙げて、「前半に2本、3本くらい決定機があったのですが、それを決められないと。相手は決定機を決める力がありますし、こういう試合になってしまいます」と、攻撃面での反省を繰り返した。

 この試合、大久保自身も厳しいマークに遭い、シュートを1本も打てないまま後半35分にベンチへ退いた。「やっぱり(大宮の守備は)最後のところで体を張って来ますし、個々の能力も高い。対戦していて、負けていないことの自信、集中力の高さを感じました。僕自身も潰れる場面が多かったし、シュートを打ちたかった。そこは自分の力不足。ただ、監督も言っていましたが、この負けを引きずっても仕方がないので、次の水戸戦に切り替えたいと思います」。今シーズン、ゴールを挙げた試合で無敗を継続中の大久保は次戦を見据えた。

(取材・文 河合拓)

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