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[総体]台頭目立つ東福岡の下級生、「全国で優勝するために東福岡に来た」SB小田も右サイドで躍動

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[8.8 全国高校総体準決勝 東福岡高 5-2 立正大淞南高 ユニバー記念競技場]

 連覇に王手を懸けた東福岡高は今大会、下級生の台頭が目立つ。今大会5得点で得点ランキング首位タイにいるMF藤川虎太朗をはじめ、CBとして奮闘する児玉慎太郎や1ボランチから積極的な攻め上がりも見せているMF鍬先祐弥。ベンチに控える1年生FW福田湧矢や2年生アタッカー、MF{{三郎丸瑞基}も起用された際にはその攻撃力を発揮している。そしてこの日は、空中戦の強さを備える右SB小田逸稀も運動量と攻撃参加で存在感を放った。

 今大会は左SBを務めてきた小田だが、「利き足は右なのでオーバーラップは右の方がやり易いです」というように、前半24分にはオーバーラップから決定的な右クロスを上げ、前半終了間際にも鋭い攻撃参加からGKとDFラインの間に決定的なラストパスをいれた。そして試合終盤でも最前線まで駆け上がる馬力を披露。立正大淞南高の攻撃への対応については「スピードが速くて対応し辛かったけれど、児玉とか福地(聡太)クンとかカバーしてくれた。まだ抜かれている場面とかあったので、もっと集中してやりたいです」と反省していたが、それでも体の強さを活かした1対1の守りで奮闘するなど決勝進出に貢献した。

 本人は「(特長は)ヘディングと対人の強さ。ヘディングは空中のバランスがいいのかなと思います」と自信を持っている。まだまだ粗さも見られるが、森重潤也監督は「これから身体ができてくれば、もっと強くなると思うし、こういう試合で経験しながら、相手と競りあうというところでまだ成長してきている」と期待。今年、チームを引っ張っているMF中村健人主将やGK脇野敦至のように下級生で日本一を経験して翌年に繋げることができるか。

「全国で優勝するために(サガン鳥栖U-15唐津から)東福岡に来たので、アピールしてもっと上に行きたいです」と小田。全国優勝するという目標を今夏達成して、さらなる上を目指す。 
 
(取材・文 吉田太郎)
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