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[総体]女子ファイナルはPK戦7人目で決着!日ノ本学園が4連覇達成!

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[8.9 全国高校総体女子決勝 大商学園高 0-0(PK4-5)日ノ本学園高 ノエスタ]

 平成27年度全国高校総体「2015 君が創る 近畿総体」女子サッカー競技(兵庫)は9日、ノエビアスタジアム神戸で決勝を行い、大会4連覇を狙う日ノ本学園高(関西2、兵庫)と初優勝を目指す大商学園高(関西1、大阪)が対戦。0-0のまま突入したPK戦を日ノ本学園が5-4で制し、4年連続4回目の優勝を果たした。

 近畿予選決勝と同カードとなった女子ファイナル。近畿予選決勝で1-0で勝っている大商学園が思いきりの良いディフェンスによって前向きな状態でボールを奪い、一気に攻撃をスピードアップする。FW山田仁衣奈主将とFW西山皐月の2トップがそのスピードを活かしてスペースへ抜け出し、チャンスに結びつけた。8分には右サイドを抜け出した山田がゴール方向へのドリブルから左ポスト直撃の左足シュート。17分にはMF常田菜那のスルーパスに西山が反応する。これは日ノ本学園GK米澤萌香が足に引っ掛けるが、クリアボールがゴール正面でフリーのMF清水あゆみに渡ってしまう。だが決定的な左足シュートは枠をわずかに外れた。

 一方、今大会3試合で21得点をたたき出している女王・日ノ本学園は前線でセンスの高い動きを見せるFW目原莉奈にテクニックの高いMF原優香やFW平田朋が絡む攻撃で対抗。7分、8分と目原の仕掛けからシュートシーンを作り出し、ともにスピードのある右の牛島理子と左の中田有紀の両SBのオーバーラップを交えて得点機をつくり出そうとした。

 0-0で折り返した試合は後半12分、右サイドから持ち込んだ大商学園・西山が右足シュート。一方の日ノ本学園は19分、目原が中央から右前方へとドリブルで運び、右足を振りぬく。さらに19分にはMF平塚万貴の右足ロングシュートがクロスバーをかすめた。日ノ本学園は24分に左サイドでのコンビネーションから中田がDF2人を振り切り、クロス。直後には大商学園が斜めのスルーパスで常田が右中間を抜け出しかけるが、右足シュートは中田にブロックされてしまう。日ノ本学園GK米澤、大商学園GK西村清花の好守もあって0-0のまま延長戦へ突入した。

 迎えた延長戦、両校の守備の集中力は非常に高かった。入れ替わるとピンチになりそうなシーンでもよく身体をぶつけ、足を出して相手の突破を許さない。延長後半9分には日ノ本学園FW目原の右足シュートが枠を捉えたが、これを大商学園GK西村がセーブ。日ノ本学園の連続攻撃を大商学園が凌ぎ、女子決勝はPK戦決着となった。  

 後攻・大商学園1人目のキックを日ノ本学園GK米澤が右へ跳んでストップ。だが日ノ本学園は2人目、5人目が枠外へ外してしまう。だが、大商学園は決めれば優勝の決まる5人目のシュートがポストを直撃。迎えた7人目、日ノ本学園が決めたのに対し、大商学園のシュートが左外へ外れて日ノ本学園の4連覇が決まった。

(取材・文 吉田太郎)
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