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[ミズノカップU-18IN熊本]総体予選敗退から変わった野洲、春の王者・興國との注目対決制す!

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[8.14 ミズノカップU-18IN熊本サバイバルマッチ 興國高 1-3 野洲高 大津町総合運動公園球技場]

 全国の強豪16校が優勝を争うミズノカップU-18 IN熊本2015が14日に開幕し、開会式での公開抽選会によって対戦カードの決まった「サバイバルマッチ」8試合が行われた。春のミズノカップIN香川優勝校・興國高(大阪)と前回2年前のミズノカップIN熊本優勝校の野洲高(滋賀)が激突した好カードは野洲が3-1で勝った。ミズノカップU-18 IN熊本は「サバイバルマッチ」勝者8校がまず来年度大会のシード出場権を獲得。優勝と13位までが獲得するシード出場権を懸けた争いが16日まで繰り広げられる。

 開会式で行われた組み合わせ抽選会で最も盛り上がったのが、先に抽選を終えていた興國の隣に野洲が入った瞬間だった。野洲MF林雄飛は「抽選引いた時からみんな盛り上がっていた。普段から何度もやっているんで興國との勝負は勝ちたかったです」と振り返ったが、実際に試合は周囲の期待通りの好勝負となった。林も「向こうも引かずに来てくれる。球際も激しくて楽しかったです」と微笑んだように、厳しいチェックを個人技でかわしながらゴールを目指し合う戦いとなった。

 興國は鳥栖やC大阪に練習参加している注目MF武村萌生のドリブルやスルーパス、前線へ飛び出して決定機を演出するMF宮城和也、MF高原大知らがチャンスメーク。運動能力に優れた選手たちがボールを正確に動かしながら局面では個人技を駆使して突破を図ってくる。一方の野洲は総体予選での敗退から意識を変えたというパスワーク。林が「前はパス出してから人が動くという感じだったんですけど、人が動いてからパスを出すのを意識していたので、それがいい方向に行ったと思います」と振り返ったように、これまでに比べて高まったオフ・ザ・ボールの動きが得点に結びついた。

 15分、林がフリーランニングで後方からのパスを引き出して抜け出し、左足で先制点。さらに25分にはFW浦淳也のスルーパスからMF高取誠隆が追加点を奪う。「守備からやろうというのはみんなで言っていたんで立ち上がりそれができたんが良かったのと、決めるべきところで一人ひとりがシュートを決めることができたことが良かった」と林。興國も再三チャンスを作り返していたが得点はMF柏木恵介が決めた1点にとどまってしまう。逆に野洲は試合終了間際に交代出場のFW村上魁が右足でPKを決めて3-1。強豪対決を制した。

 総体予選ではまさかの県予選準決勝敗退を喫した野洲。無念の敗退直後から選手個々の意識も変わってきているという。林は「インターハイで負けてから練習からみんなでどうやって行くのか考えて、ゼロからスタートした感じです。みんなで高め合うというか、声出してそれがいい方向に行っている」と語り、今大会へ向けては「一昨年優勝しているんで連覇したいという気持ちがみんなあると思う。高いモチベーションでみんなやっているから優勝目指していきたい」。タイトルを獲得して冬に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)
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