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[ミズノカップU-18IN熊本]堅守発揮して準優勝の名東、すべてのレベルアップ果たして選手権へ

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[8.16 ミズノカップU-18IN熊本決勝 九州国際大付高 1-0 名東高 熊本県民総合運動公園陸上競技場]

 九州国際大付高のMF田頭英昴は、決勝で対戦した名東高について「最後のところで1人潰れても2人、3人とカバーがいて粘り強かったです」と評した。決勝では終盤の失点によって競り負けたものの、愛知県の公立校・名東が堂々の準優勝で大会を終えた。

 CB井上大誠と右SB榊原光が中心となって守ったチームはFW堀壮志、FW渡辺駿一の攻撃力を活かして少ないチャンスをものにし、香川西高、日章学園高という全国的な強豪を連破。だが、決勝では九国大付に押し込まれる展開となって、高い位置でボールを奪って攻める形へ持ち込むことができなかった。

 チームを声で支える榊原は「押し込まれた分、セカンドを拾えなくてカウンターにつなげなかったのがダメでした。ライン上げて高い位置で守備できればいいけれど、きょうはできなかった」と無念の表情。それでも夏の課題だった守備面で成果を残したことについては「とにかくコンパクトに保って、そこから取りどころでしっかりチーム全体で獲るというところで大分できて来たと思います」と前向きだった。

 この結果を目標の選手権に繋げることができるか。青山桂ヘッドコーチは全ての部分でレベルアップする必要性を口にする。「自信になった部分はもちろんゼロではないんですけど、(ミズノカップの対戦相手は)ウチを崩しに行こうとするという発想で来てくれるんで、まだアイデンティティの勝負がちょうど噛み合うんですけど、県内だとウチが逆になることもある。ウチは上手くはないので、全部でレベルアップしていかないと選手権に出るとか、トーナメントで5個、6個勝つというのは難しい。ウチが一番良かった年なんかは1回戦で引かれてPKで負けている。そうならないように、すべてのレベルを上げて、高い位置で奪って入れるとか、セットプレーの精度とか、引かれても入れられるというチームに。いきなり上手くはならないので、チーム戦術で(得点を)取れるチームにしていきたい」と語った。

 過去全国総体に3度出場している名東はよりレベルアップして悲願の選手権全国大会へ。榊原は「愛知県でまず中京や東学に勝たないといけない。とにかく守備から入って、そこで速いカウンターで攻める。ロースコアで1点取って勝つ。優勝して全国へ行けるようにしたい」と意気込んだ。

(取材・文 吉田太郎)
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