beacon

[全中]真夏の日中開催回避は可能か…原専務理事「検討しないといけない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 日本サッカー協会の原博実専務理事が22日、第46回全国中学校サッカー大会の準々決勝を視察に訪れた。同理事は「こぢんまりとするのではなく、基本を大事にしながら個性を伸ばしていってほしい」とエールを送った。

 今大会は北海道帯広市で開催されている。東京・練馬で34.2度を記録したこの日、帯広は時折小雨が降る天気だったこともあり、最高気温は21.8度。肌寒さすら感じさせる中で試合が行われた。

 近年の異常気象はサッカー界にも再考の余地を与えている。今年7月に新潟で開催された国際ユースサッカー大会では、U-17セルビア代表の2選手がハーフタイム中に熱中症による体調不良を訴えて救急搬送された。そしてそのまま続行不可能となり、試合不成立となるアクシデントに見舞われた。

 前半のうちに2度の給水タイムが設定されるなど、安全面の対策が取られていた中でのアクシデントだっただけに、運営側にも動揺が広がった。真夏の日中開催が難しさを増す昨今。「今日も東京は暑いと聞いてますが、今大会は暑さを心配することがない」と北海道での開催を喜んだ原専務理事は、「(セルビア代表のアクシデントは)試合をやっている時間だったり、日程、相手がオフ明けだったりといろんな要因が重なった。ただナイター設備がなかったわけではなかった。今後、検討しないといけないと思っています」と話した。

(取材・文 児玉幸洋)
●第46回全国中学校サッカー大会特集ページ

TOP