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勝利は「義務」と語るハリル監督「確固たる決意で勝ちにいく」

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 日本代表は2日、試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行い、3日のW杯アジア2次予選・カンボジア戦に向けて最終調整した。練習前にはバヒド・ハリルホジッチ監督が公式会見に出席。「確固たる決意を持って勝ちにいく」と、強い口調でW杯予選初勝利を誓った。

 W杯予選初戦となった6月16日のシンガポール戦はまさかのスコアレスドロー。ホームで2試合連続で勝ち点を取りこぼすわけにはいかない。「前回(シンガポール戦)、観客のみなさんは本当に良い雰囲気をつくってくれた」と感謝する指揮官は「我々自身に(勝利する)義務があるし、サポーターすべてのために義務がある」と、満員の埼玉スタジアムで勝利をプレゼントすることが日本代表の「義務」だと力説した。

「相手は勝利を与えてくれないので、我々が倒しにいかないといけない。シンガポール戦はアクシデントだったと思わせないといけない」。カンボジアのFIFAランキングはシンガポールの155位を下回る180位で、E組の5チームでは最も低い(日本は56位)。過去には1970年と1972年に2度対戦し、2戦2勝。「3、4日前に行われたカンボジア対ラオスの映像をスタッフが撮りに行った。その映像を見て、いろんな準備をしている」。格下相手にも準備に余念はない。

 シンガポール戦後、8月の東アジア杯を含めて公式戦4試合勝ちなしという状況に「この期間、選手時代にもあまり経験しなかったことを経験している」と認めるハリルホジッチ監督は「(選手には)勝つことを要求している。10点取れれば問題ないが、選手にはそんなにプレッシャーをかけたくない」としながらも、「期待しているのはスペクタクルな試合、スペクタクルなゴール」と話す。

「なぜかというと、これが今年、日本での最後の試合だからだ」。2015年、国内ラストゲームで名誉挽回の勝利を挙げる。「選手には『すべての意思とやる気をゴールに傾けてくれ』という話をした。美しい勝利で、日本での今年最後の試合を終わろうと話している」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

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