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[国体少年男子]山梨は交代出場の帝京三FW山田が延長V弾!

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[9.28 国体少年男子2回戦 山梨県 2-1(延長)徳島県 上富田スポーツセンター多目的グラウンド]

 山梨県は1-1の延長後半4分、FW山田海人(帝京三高2年)が決勝点を奪った。中盤でボールを受けた山田は一気に前方のスペースへ持ち上がると、最後は相手DFと駆け引きしながらジワリジワリとゴール方向へボールを運び、切り返しから左足を振りぬく。左方向にフリーな選手がいることも確認していたという山田だが「自分で行けると思って打ちました。最初は右で打とうとしたんですけど、DFの足が出てくると思ったので切り返してスペースあけて。GKも右目に立っていたので左を狙った」と左隅へシュートをねじ込んだ。
 
 この日は後半14分から途中出場。「前線でパス当てた後とか拾えていなくて。そのあと蹴られてカウンターとかやられていた」と感じていた山田はトップ下の位置でセカンドボールを拾うこと、そして持ち味のスピードとキープ力を発揮することを心がけていた。そして土屋安晴監督から「点取って来い」と送り出されたというFWが最後に大仕事をしてのけた。

 今年は怪我の影響があり、県選抜チームのセレクションを受けることができていなかった。U-16トレセンリーグの出場もなし。だが、所属する帝京三高・相良和弘監督の推薦もあり、関東ブロック予選前の合宿に「飛び入りで」(山田)参加し、メンバー入りを勝ち取ったというFWは国体出場を決めた茨城県戦で途中出場。そしてこの日の決勝ゴールで評価が間違っていなかったことを証明した。

 次はベスト4進出を懸けた和歌山県との準々決勝。間違いなく相手の大声援の中で戦うこととなるが、山梨代表としての強い使命感を持つFWが再び貴重なゴールを決めてアウェーの会場を沈黙させる。

[写真]延長後半4分、山梨は山田(11番)が決勝ゴール

(取材・文 吉田太郎)
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