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先発唯一の“既存戦力”、下部組織育ちの千葉MF井出が3点中2点に絡む

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[2.14 PSM 千葉3-0柏 フクアリ]

 今オフに大幅に戦力を入れ替えたジェフユナイテッド千葉。この日の先発11人中、MF井出遥也を除いた10人が新戦力だった。そんななか、唯一の“既存戦力”となった21歳のMFは3点中2点に絡む活躍。しっかりと仕事を果たした。

 4-4-2システムの2列目左サイドで先発した井出。前半15分にはMF山本真希の右CKをショートコーナーで受けてクロスを入れる。相手DFのクリアミスを誘い、最後はゴール前のFW船山貴之がシュートを決めた。

 さらに1点を追加し、2-0で迎えた後半37分には絶好の位置でFKを獲得。敵陣左サイドで受けた井出は中央へドリブルで切れ込むと、FWディエゴ・オリヴェイラに倒された。このFKをDF阿部翔平が蹴り入れ、DFイ・ジュヨンがヘディング弾。3-0に突き放した後半40分に井出は交代した。

 昨年からの在籍選手で先発したのは、井出ただ一人という状況だったが、「キャンプも含めて立ち上げから新しい選手にはなりましたけど、すごくコミュニケーションを取れていますし、練習の中からいい雰囲気で出来ているので、そこまで気になることはないです」と問題ないことを強調。

「取ったあとに前へいくスピード感だったり、質というところでは本当に練習からやろうとしていることが出ていると思う。自分以外(の先発)は新しい選手だったから……とかは感じなかったです」と笑顔をみせた。

 この日はFWエウトンと船山の2トップがしっかりとボールを保持し、2列目が顔を出しての連携が取れたプレーも見受けられた。21歳のMFは「(2トップの選手が)起点になってくれるので、ワイドの選手がどんどん前に出て行けることがすごい助かる。自分たちはもっと早くサポートして、もっとシュートにいけるようになれば」と課題を口にした。

 大幅な選手入れ替えが注目を集めた今オフの千葉だが、下部組織育ちのMFの存在も忘れてはいけない。千葉U-15、U-18と下部組織で育ってきた井出。着実に成長を遂げ、新生・千葉の大事な戦力の一人になろうとしている。

(取材・文 片岡涼)
●2016シーズンJリーグ全クラブ練習試合

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