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復活目指す今季、ペドロの途中投入が神戸の嫌な流れ断ち切る

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[3.5 J1第1ステージ第2節 神戸6-3新潟 ノエスタ]

 2点リードを逆転される嫌な流れを断ち切ったのは、最後の3枚目のカードで投入された背番号7だった。

 FWペドロ・ジュニオールが登場した後半17分の場面は、ヴィッセル神戸が2-3とビハインドを背負った状態だった。しかし同22分にFWレアンドロのゴールで試合が振り出しに戻ると、同24分にはDF岩波拓也のFKの折り返しをペドロが頭で押し込み逆転。同28分にはFW渡邉千真のアシストからペドロが豪快に蹴り込み、一気に突き放すことに成功した。

「大事なゴールになったと思います。相手も勢いがあったし、どうなるか分からない中で自分が点を取ることで突き放すことが出来た。何より勝利に繋がったことがうれしいです」

 14年シーズンより在籍するペドロだが、昨季は故障の影響もあり、出場は一昨年の32試合を大きく下回る13試合にとどまった。そして何よりゴール数はわずかに1と輝きを完全に失っていた。巻き返しを図る今季。開幕2節にして、昨季のゴール数を上回る好スタートを切ることに成功した。

 思うようなプレシーズン過ごせたことも、ペドロの自信の源になっている。チームとして実戦が少ない独特の調整方法を取っているが、「試合勘は重ねていくごとによくなる部分」と気にしていない。「戦術的にも体力的にも十分準備をして今季に臨めている。試合でさらに高めていければいい」。神戸の武器はやはり、この日見せたような爆発力。助っ人FWの復活こそが、神戸の上位進出のカギを握っている。

(取材・文 児玉幸洋)

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