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大宮MF江坂、鹿島との差を痛感も「ゼロに抑えられたことはプラス」

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[4.30 J1第1S第9節 大宮0-0鹿島 NACK]

 鹿島アントラーズとの差を痛感した。大宮アルディージャのMF江坂任は、リーグ戦で2試合連続となる先発のチャンスを与えられ、前半19分にはMF泉澤仁のパスをPA内左のスペースで受けてシュートまで持ち込んだ。しかし、その後はなかなかチャンスに絡むことができず、後半15分にピッチを後にした。

 前節・湘南(1-0)戦は3試合ぶりのリーグ戦先発でフル出場するも悔しいシュートゼロに終わった。スカウティングからボランチがボールに食らいついてくるというのがあり、江坂はそこが狙い目だとして果敢に狙っていった。しかし、「そこを剥がせればと思ったが、相手がしっかりつぶしに来ていた。そこで引っかかって前向きでボールを受ける時間が少なかった」と唇をかむ。

 チームとしてもパスがずれるなど、シュートまで持ち込む場面が少なく、90分でシュートはわずか2本に終わった。「今日はほぼ昭さん(家長)しか前向きでボール触っていないと思うし、個での打開だったり、前向きで受けるというところ、人数を増やしたりしないといけない」と攻撃面での課題を語り、「鹿島は前を向けていたし、ゴール前にか人数をかけていた。ボランチがフリックだったり、サイドハーフが中に絞ってワンツーだったりをやっていた。そこは自分たちとのクオリティの違い」と常勝軍団との違いを痛感した。

「センターバックの2枚は前に強い。セカンドボールもボランチが拾うのがすごく早い。そこが上位にいるチームなのかなと。そこが戦えているから後ろも安定していると感じた。そこを自分たちもやらないと、負けてきたときにズルズル行ってしまう」

 それでも3位につける鹿島の厚みのある攻撃を耐え抜いて、公式戦9試合負けなし(4勝5分)とした。「あれだけ押されている中でゼロに抑えられたことはプラス。負けなしが続いているというのもある。後ろはあれだけ攻められても守ってくれたので、カウンター1本でも取れれば良かったですけど…」と、価値ある引き分けにDF陣に感謝したが、江坂は最後まで反省の言葉が口をついた。

(取材・文 清水祐一)
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