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本田フル出場で奮闘も…ミランはローマに完敗で今季リーグ終戦

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[5.14 セリエA第38節 ミラン1-3ローマ]

 セリエAは14日、今季最終節となる第38節1日目を行った。日本代表MF本田圭佑の所属するミランはホームでローマと対戦し、1-3で敗れた。本田は4試合連続の先発出場となったが、勝利に導くことは出来なかった。今季の本田は30試合出場で1得点に終わった。

 来季、ヨーロッパの舞台を戦うためには絶対に勝利が必要な一戦だった。だが相手がローマだったとは言え、今季最終戦もクリスティアン・ブロッキ監督に交代後のミランを象徴するような全く可能性を感じさせない完敗となった。

 ローマに先制点が決まったのは前半19分、カウンターからMFケビン・ストロートマンの浮き球パスで裏に抜けたFWモハメド・サラーがあっさりゴールネットを揺らすと、後半14分にはMFミラレム・ピャニッチの浮き球パスで裏を取ったFWステファン・エル・シャーラウィが古巣相手に恩返し弾を決めて勝利を決定づける。

 後半18分からはFWフランチェスコ・トッティが登場。直後の間接FKから狙ったシュートはGKジャンルイジ・ドンナルンマの好セーブに阻まれたが、ローマは落ち着いた試合運びで最後までミランに主導権を握らせることはない。

 後半34分に退いたエル・シャーラウィにはミランサポーターからも拍手が送られるなど、ホームの観客もミランを見捨てているかのようだった。そして同37分にはサラーのシュートのこぼれ球に詰めたMFエメルソンのゴールで勝負あり。同42分にFWカルロス・バッカにゴールネットを揺らされたが、完勝で今季最終戦を白星で飾った。

 希望の見えなかったミランだが、本田の獅子奮迅の姿勢は見えた。ただ前半31分のこぼれ球に詰めたミドルシュートは相手GKの好セーブに防がれる。後半29分にDFマッティア・デ・シリオの左クロスに飛び込み頭で合わせるが、これもGKボイチェフ・シュチェスニーに防がれてしまった。3試合ぶりのフル出場を果たしたが、低迷するチームを勝利に導くことは出来なかった。

 リーグ戦でのEL出場権獲得を逃したミランだが、コッパ・イタリア決勝進出を決めているため、まだ可能性は残している。21日にユベントスと行う決勝戦に勝利すれば、来季のEL出場権を獲得することになる。


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