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先制後、わずか2分で失点の横浜FC FWカズ「経験不足の面が出た」

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[5.22 J2第14節 横浜FC1-1C大阪 ニッパツ]

 6試合ぶりの先発出場も、チームの勝利にはつながらなかった。横浜FCのFW三浦知良は、今季最多となる10,524人の観衆を集めたJ2第14節のセレッソ大阪戦に先発出場。後半13分までプレーしたが、得点に絡むことはできなかった。

 横浜FCは、後半42分にDF市村篤司が先制点を挙げたが、その2分後に同点ゴールを許し、ニッパツ三ツ沢球技場での3試合ぶりとなる勝利を逃した。試合後、カズは「前半は守りながらも良いカウンターもありましたし、チャンスもつくれていました。後半、もう少し高い位置で前半みたいなプレーができたらよかったのですが、ラインも下がってしまって、守る時間も長くなってしまった。その辺は反省かと思いますが、最後、87分に点を取ることができました。あそこで勝ち切らないといけません」と、試合を振り返った。

 守り切れなかった要因については、「経験不足」を挙げる。「まだまだうちのGKも若いですし、周りをもっと落ち着かせて、あそこは勝ち切らないといけない。3人くらい相手はフリーになっていましたし、点を取ってからの守り方をもう少し冷静に飛翔を中心に、若いですが経験を積んでいって、周りを動かしてやってほしいなと思います」。

 21歳のGK渋谷飛翔はビッグセーブを見せる場面もあったが、その一方で不安定なフィードから大ピンチも招いた。ミスを立て続けに犯した直後には、カズもゴール前まで戻って声を掛けた。「あそこは(ミスが)続いたので、流れを断ち切りたかったので『しっかりやろう』と、気持ちだけ引き締めにいきました」と明かす。20代前半の選手は、渋谷を含め、3選手だけで平均年齢は高いチームだが、守備の要となるGKだけにリーダーシップを発揮してほしいと期待を寄せる。

 FWイバとも、何度も話し合い、互いの意思疎通をはかっていた。カズは「イバとは、ずっとコミュニケーションをとれているので、それをゴールや勝利につなげたい。結果を出したいですね。今日もそこにこだわっていたのですが、残念ながら自分は点を取ることができなかったので、次は取りたいなと思います」と、今季初ゴールへの意欲を示した。

(取材・文 河合拓)
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