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[Rookie League]期待のタレント並ぶ帝京がB group制覇!U-16全国懸けたプレーオフ進出!

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[9.3 2016 Rookie League B group第7節 帝京高 5-1 佐野日大高 時之栖うさぎ島G]

 3日、関東・静岡の強豪18校の1年生たちが真剣勝負の場で成長を目指す「2016 U-16 Rookie League」B group最終節が行われ、首位の帝京高(東京)と逆転優勝を狙った4位・佐野日大高(栃木)との一戦は帝京が5-1で快勝。帝京は勝ち点16で並んだ帝京三高(山梨)を得失点差で上回り、優勝した。帝京はU-16全国大会への出場権を懸けたプレーオフ1回戦へ進出。4日に行われるA group3位・矢板中央高(栃木)との1回戦、そして後日開催予定のA group2位・流通経済大柏高(千葉)との2回戦に連勝すれば、U-16全国大会への出場権を獲得する。

 帝京はいずれもAチームで先発を務めるブラジル人FWサントス・デ・オリベイラ・ランドリックやMF三浦颯太、MF佐々木大貴、また国体東京都選抜の超大型CB赤井シャロッド裕貴らが出場。開幕当初から評判の高かったチームが、大一番で5ゴールを奪って優勝を決めた。帝京は前半25分、ランドリックが獲得したPKをMF入澤大が右足でゴールへ流し込んで先制点を奪う。

 対する佐野日大も中盤で奮闘するMF廣瀬龍弥やMF前島輝俊の縦パスをFW山田大樹がおさめ、FW長谷川航やMF細谷洸太がシュートへ持ち込む。だが、試合は帝京ペースに。5月にFWからCBへ転向した赤井が「まだまだなんですけど、凄く上達しているなというのがあります。競り合いとか負けると思っていないので自信があります。(転向)最初はセルヒオ・ラモスとかのプレー動画を見て。ヨーロッパの選手は凄いプレーをするので、これくらい凄いがプレーできたらいい」というように、最終ラインで競り合いの強さを発揮するなど佐野日大に得点を許さない。
 
 そして松澤朋幸コーチが「止める、蹴るを丁寧に。ゴールキックから丁寧に繋ごうとやっています」と説明し、佐々木が「自分たちの代はポゼッションサッカー。それをもっと高めていって良いサッカーをしつつ、勝てるようにしていきたい」と語る帝京は、三浦や佐々木中心にボールを繋いで、崩してゴールシーンをつくり出す。後半4分に佐々木のパスからランドリックがゴールを破ると、6分にはMF塩入颯斗が加点。18分にも塩入のアシストからランドニックがこの日2点目を奪い、24分には佐々木が決めて5-0とした。佐野日大も廣瀬のゴールで1点を返したが、反撃はここまで。帝京が快勝した。

 帝京は個々の技術の高さ、判断力の高さを活かし、意図的に試合を進めて快勝。松澤コーチは「(上手さに)個の能力が付け加わって、『オレが、オレが』という選手が出てきてくれれば。現代サッカーと昔の(帝京の)いいところが組み合わさるといい」と期待する。まだまだ前のめりになるほど自分を表現する選手が少ないというが、「技術とかそういうのもあるんですけど、最後は気持ち。まずは後ろから声かけて前の選手にもやらせるのが大事だと思います」という赤井に加え、他の選手たちも思いを表現して結果に繋げていくことができるか。

 全国高校選手権優勝6回の伝統校・帝京復活を掲げて入学してきた選手たち。1週間後に開幕する選手権予選はもちろん、U-16でもあと2勝して全国大会出場を果たす。まず第1関門は矢板中央。松澤コーチは「自分たちの実力どこにあるのか。相手は一番パワフルなチーム、表現するチームなので飲み込まれずに出してくれるか。あとはチャレンジャー精神ですね」。そして赤井は「しっかりチャレンジしていきたい。勝って全国大会へ行って、もう一段階成長していきたい」と宣言。まずは上位リーグ3位との真剣勝負を制してひとつ成長し、自信も掴む。

[写真]前半25分、帝京は入澤が先制PKを決める

(取材・文 吉田太郎)
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