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直近10戦8得点も満足せず、町田MF中村祐也「1試合に1点を」

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[10.2 J2第34節 町田2-1東京V 町田]

 “東京クラシック”の主役となったのはFC町田ゼルビアの11番だった。MF中村祐也が2得点の活躍。得点後の前半終了間際には、右膝を負傷して交代したものの、直近のリーグ戦で10戦8得点と好調ぶりをみせつけ、勝利に貢献した。

 まずは前半8分、FW仲川輝人の右クロスに飛び込んだ中村は、DF平智広とDF井林章の間に一瞬の加速で入り込み、ヘディングシュートを叩き込んだ。

 アシストした仲川は「GKとDFの間にボールを入れました。大外にもう一人いたんですけど、手前の祐也くんを狙いました。(中へ)抜ければ、そこの人にもつながって、点になったかなとも思います。でもあそこでドンピシャで祐也くんが合わせてくれて良かったです」と感謝する。

 先制後、チームは前半26分にアクシデント。DFカルフィン・ヨン・ア・ピンが2枚目の警告を受けて退場した。数的不利に置かれたが、同41分に中村が仕事を果たした。MF森村昂太の左CK。正面へ飛んだボールに一度は井林の後ろへ引いた中村が前へ飛び出し、頭でこの日2点目を決めた。

 ヘディングで2発を奪ったMFは「相手との駆け引きもできていたので、それで点が取れたかと思います。ボールも良かったので」と言い、相手CBとの駆け引きの方法については「詳しくは言えないです」と煙に巻く。  

「試合のなかで集中して入れているし、ゴール前の一瞬の駆け引きだったり、ここに落ちるだろうなという、そういう集中だったりがあって、ゴールが生まれていると思う。そういうところを維持して出来れば」

 今季通算18戦11得点。14点を挙げた湘南在籍時の2009年以来、7シーズンぶりに二桁に乗せた。しかし、まだまだ満足しない。中村は「1試合に1点取りたいというのは、自分の中で考えてやっているので。そういう意味では自分のなかでは少ないと思います」とさらなるゴール量産を誓っていた。

(取材・文 片岡涼)

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