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“サウジの弱点”を明快に語る高徳「落ちる時間がある」

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サウジアラビアの分析に余念がないDF酒井高徳

 頭の中には明確なイメージがある。日本代表DF酒井高徳(ハンブルガーSV)は15日のW杯アジア最終予選で対戦するサウジアラビアについて「テクニックがあって、自信を付けているチーム。その自信は映像を見ても感じるし、思い切ったプレーがハマっている」と、その印象を語った。

 W杯アジア最終予選のB組は第4節終了時点でサウジアラビアが3勝1分の勝ち点10で首位。10年南アフリカW杯でオランダを準優勝に導いたベルト・ファン・マルバイク監督が昨年8月に就任し、一時期低迷していたチームを立て直した。

 ただ、10月6日のオーストラリア戦(2-2)、同11日のUAE戦(3-0)の映像をチェックしたという酒井高は「前半と後半の立ち上がりは勢いを持ってくるけど、90分通して見ると、落ちる時間もある」と冷静に分析。「オーストラリア戦は前半の勢いが後半はなかったし、前半悪くても後半になって(調子が)上がってくる試合もある。良くない時間が長い印象がある」と、“サウジの弱点”を指摘した。

 サウジアラビアはここまでの4試合で計8得点を挙げているが、そのうち3点がPKで、1点が直接FK。ハリルホジッチ監督も「サウジアラビアはPK、FKを誘うスペシャリストだ」と警戒するが、ここまで4失点すべてPKを含めたセットプレーから失っている日本としては十分に注意する必要がある。

「サウジアラビアがPKを取ったシーンもいくつか見た」と話す酒井高は、未然にPKを防ぐためにも、まずはペナルティーエリア外での対応が重要になると力説。「(日本が)UAE戦でPKを取られたときも、最初はボックス(ペナルティーエリア)外にボールがあったけど、じりじりと進入されてPKになった。ファウルは起こり得ることだけど、ファウルしたくなくてズルズル下がると、起こってしまう事故もある。その前に対処することが大事」と語っていた。

(取材・文 西山紘平)

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