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30戦連続スタメン中の小林祐希、守備的布陣の犠牲か…チームは采配裏目でEL遠のく完敗

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レギュラーシーズンでは30試合連続で先発していたMF小林祐希

[5.17 ELプレーオフ1回戦第1戦 ヘーレンフェーン1-3ユトレヒト]

 エールディビジは17日、ヨーロッパリーグ(EL)予選2回戦出場を懸けたプレーオフ1回戦第1戦を行った。MF小林祐希の所属するヘーレンフェーンはホームでユトレヒトと対戦し、1-3で敗戦。ベンチスタートの小林は出番なしに終わった。

 ヘーレンフェーンは今季の公式戦でユトレヒトと2度対戦し、1分1敗と未勝利。ホームで迎えたプレーオフ第1戦でユルゲン・ストレッペル監督が採用したのは、5-3-2の守備的な布陣だった。小林はヘーレンフェーン加入後、レギュラーシーズンでは30試合連続でスタメン起用されていたが、この試合ではベンチスタート。また、得点ランク3位の19ゴールを記録したエースFWレザ・グーチャンネジャドも先発から外れた。

 普段は最終ラインからショートパスをつないで攻めるヘーレンフェーンだが、立ち上がりからほぼFWサム・ラーションとFWアーバー・ゼネリの2トップで完結させるカウンター中心の攻撃を展開。守備でも前から奪いに行かず、全員が自陣に引いて相手にボールを持たせる形を採った。

 敵地での第2戦も考慮し、アウェーゴールを奪われるリスクを最小限に抑えて戦ったヘーレンフェーン。しかし、その目論みは序盤にあっさりと崩れてしまった。

 前半15分、ユトレヒトの中央でのパスワークに対してマークが曖昧になると、最後はPA内中央に持ち込んだMFソフィアン・アムラバトに右足で決められ、先制ゴールを献上。これで緊張の糸が切れたのか、同20分にはCKの守備でMFヤシン・アユブをドフリーにしてしまい、ヘディングを叩き込まれて2点のビハインドを背負った。

 0-2で前半を折り返したヘーレンフェーンは、後半開始からDFジェリー・サン・ジュステに代え、16歳のDFキク・ピエリーを投入。ピエリーはこれがヘーレンフェーンでのデビュー戦となった。

 後半16分にはラーションが仕掛けて相手DFのハンドを誘発し、PA左のライン上でFKを獲得。自らキッカーを務めたラーションが意表を突いてマイナス気味にショートパスを送ると、後方からフリーで走り込んだMFマルティン・ウーデゴーアが左足で決め、1点を返した。

 1-2とした後も攻め込むヘーレンフェーンだったが、後半27分に隙を突かれてFWセバスティアン・アレからスコーピオンキック気味に右足で押し込まれ、手痛い3失点目。小林の出場もないまま1-3で終了のホイッスルが鳴り、不利な状況で20日に敵地で行われる第2戦に臨むことになった。


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