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ユース年代ら対象、「シンビン」ガイドライン明記へ

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ユース年代などを対象にシンビン使用が可能になるガイドラインが明記されることになった

 日本サッカー協会(JFA)は、国内のユース、年長者、障がい者およびグラスルーツのサッカーの警告において、主審に対して一時的退場(※シンビン)を使用する選択肢を与えることで合意したと発表した。競技規則17/18からシンビン導入のガイドラインが含まれる。ただし使用については、競技運営や選手育成の考え方にも影響があることを考慮し、関係部署と検討後に改めて通達される。

 シンビンは競技者のみに適用される。イエローカードが対象で、一時退場の時間は全試合時間の10%~15%。90分なら10分間、80分なら8分間といった形になる。時間が経過すると競技者は主審の承認を得て、フィールドに戻ることが出来る。

 シンビンにはすべての警告に適用する場合と、いくつかの警告に適用するシステムが導入される予定。すべての警告に適用する場合は、これまで通り2度目の警告を受けると、その競技者は退場処分となる。ただしその競技者のチームが交代の最大数を使用していない場合は、2度目の一時退場が終了した時点で交代要員と交代できる。

 いくつかの警告に適用する場合は、事前に反則を決定(リスト化)しておく。この場合のシンビンとなる有力なファウルは、シミュレーションや言葉やジェスチャーで異議を示す等が挙げられている。リスト外の反則は通常の警告として罰せられる。

 一度シンビンを受けた競技者が、リスト外のファウルを行った場合はプレーの続行が可能。リスト外のファウル1度の競技者がシンビンを受けた場合は、一時退場となる。同試合2度目のシンビンを受けた場合は、2度目の一時退場となるが、リスト外の警告を2度受けると退場となる。

 適用する判断は大会ごとに決定することが可能になるという。ただしシンビンは「教育的配慮」の意味合いも強く、現時点でJリーグなどトップカテゴリーで採用される見通しはない。

※シンビンとはラグビーの用語で、一時的に試合から離れることを命じる制度のこと。ラグビーではトップカテゴリーの試合まで採用されている。

(取材・文 児玉幸洋)

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