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「大人の戦い」をしたU-17日本代表、U-17W杯優勝争いのライバル・メキシコを1-0撃破!!

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後半27分、U-17日本代表はFW宮代大聖が右足で決勝ゴール

[7.16 国際ユースin新潟第2戦 U-17日本代表 1-0 U-17メキシコ代表 五十公野陸上競技場]

 第21回国際ユースサッカーin新潟は16日に第2節を行い、U-17日本代表対U-17メキシコ代表戦はFW宮代大聖(川崎F U-18)の決勝ゴールによって1-0で日本が勝った。通算成績を1勝1分とした日本は17日の最終戦でU-17新潟県選抜と戦う。

 日本にとってメキシコは昨年12月のチリ遠征で対戦し、0-2で内容も完敗だったという相手。森山佳郎監督が「(ワールドカップの)優勝候補だろうし、その相手にどのくらいできるか楽しみ」と語り、守護神のGK谷晃生(G大阪ユース)が前日に「明日が大一番。明日の試合に全て懸けるくらいの気持ちでやっていきたい」と語っていた一戦で日本は我慢強く戦い、勝ち切った。

 4-4-2システムを組んだ日本の先発はGKが谷で4バックは右SB池高暢希(浦和ユース)、CB馬場晴也(東京Vユース)、CB小林友希(神戸U-18)、左SB菅原由勢(名古屋U-18)。中盤は平川怜(FC東京U-18)と奥野耕平(G大阪ユース)のダブルボランチで右MFがキャプテンの福岡慎平(京都U-18)、左MFが上月壮一郎(京都U-18)、そして中村敬斗(三菱養和SCユース)と宮代が2トップを組んだ。一方、メキシコは優勝したU-17W杯北中米予選決勝と同じという先発メンバー。CBルイス・アレハンドロ・オリーバス・サルセードやMFイアン・ハイロトーレス・ラミレスら強力な陣容で日本と対峙した。

 メキシコはボールへの寄せが非常に速く、日本の選手が少しでも判断を迷うと、一気に距離を詰めてボールをカットしていた。その中で日本は前半12分、中村が巧みな切り返しで左サイドを突破。ラストパスに走り込んできた菅原が右足で合わせたがGKに阻まれ、14分にも上月が左サイドを突破したが、ラストパスをゴール前で跳ね返されてしまう。

 その後、日本は徐々にボールを握られる時間が増え、奪ったボールをキープできずに押し込まれる時間帯が続いてしまう。だが、谷の好セーブやクロスへの的確な対応、また菅原が決定的なシーンを阻止するなど苦しい時間帯を凌いだ日本は、テンポよくサイドを変えながら、ダイレクトを交えたパス交換で局面を打開するなど、流れの良い攻撃も見せ出す。

 前半アディショナルタイムには最終ラインが突破されて決定打を打たれたものの、この日左サイドで抜群の動きを見せていた菅原がゴールラインまで戻ってスーパークリア。日本は前日に続き、小林が中心となった最終ラインで馬場や池高が対人の部分で健闘し、また奥野と平川のダブルボランチが危険になりかけたところを何度も潰していた。また、前日のミスで悔しい思いをしていた福岡が右サイドを献身的にアップダウン。決して主導権を握った展開ではなかった日本だが、それぞれが役割をしっかりと果たしながら0-0で前半を折り返した。

 後半は宮代と中村の2トップが前を向くシーンが増加。前半はなかなか振り切ることができなかったメキシコDFをコンビネーションで崩して福岡や中村が決定打を打ち込む。後半途中から一時激しい風雨となった中で日本は22分、中村に代えてFW斉藤光毅(横浜FCユース)を投入。その直後、中央突破した平川から上月が繋いで菅原が決定的な右足シュートを打ち込むと、25分にも奥野のスルーパスから宮代が右足を振り抜いた。

 そして27分、日本は待望の先制点を奪った。バイタルエリアで前を向いた斉藤が左前方の平川へパス。平川が粘って上月へ繋ぐと、一気に縦へ切れ込んだ上月がエンドラン際まで持ち込んで中央へラストパスを入れる。これをフリーの宮代が右足ダイレクトでゴールへ押し込んだ。

 追う展開となったメキシコは35分に4人を入れ替えるなど選手交代を繰り返しながら反撃したものの、日本は前半以上に隙のない守り。逆に足を攣らせる選手が出て反撃の勢いが減速したメキシコだったが、アディショナルタイム突入後に左サイドを崩して決定機を作り出す。だが、日本は谷がここでビッグセーブ。森山監督が「こっちがミスで与えない。大人の試合ができた。イライラせずに、バランス崩さずに、手堅いゲームをできた」と振り返る内容の試合を見せた日本が1点を守り、勝ち点3を獲得した。

 メキシコはU-17日本代表が「決勝まで7試合を戦う」ことを誓うU-17W杯(10月)で優勝を争うチームの一つになるであろう強敵。お互いにベストに近いメンバー、W杯本番を想定した戦いで勝利することができた。指揮官も評価していたのは0-0の展開で焦れずにボールを動かし続けて相手の足を止め、1点を奪い取ったこと。また奥野や馬場、池高という新戦力候補の活躍にも目を細めていた。そして昨冬のリベンジにも成功。この日の勝利で自信をつけた00年生まれ以降の世代、“00ジャパン”はまたレベルアップして、3か月後、世界で舞う。

(取材・文 吉田太郎)



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