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流経大柏は5試合で4度目の無失点。GK薄井は「仕事が無かった」とDF陣に感謝

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流通経済大柏高GK薄井覇斗。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[8.4 総体決勝 流通経済大柏高 1-0 日大藤沢高 ユアスタ]

 前日の準決勝でPKセーブの大仕事をした流通経済大柏高GK薄井覇斗(3年)は、決勝でも乗っていた。

 準々決勝でミスしたサイドからのボールに対して躊躇することなく飛び出してパンチング。接触することを怖れずに飛び出し、はじき出していた守護神はチームに安心感を与えていた。一方で薄井はチームメートたちの好守に感謝する。

「クロスとかでは長崎総附戦(準々決勝)みたいにミスせずに自信持って出れたので良かったんですけど、それ以外の部分ではDFが体を張って守ってくれたので、自分はそんな仕事は無かったです」。

 前半からチームの流れは良くなく、後半半ばには連続でセットプレーを与えるピンチもあった。だが、DF陣にも助けられて完封勝利。GKの「仕事が無かった」という言葉は体を張って守り続けたDF陣にとって、最高の褒め言葉だろう。

 5試合でわずか1失点。賞賛に値する数字だが、この点について薄井は満足していなかった。「目標は予選からそうだったんですけど、無失点で日本一を取るということだったので、1失点してしまっていますし、浮かれないで選手権やプリンス(リーグ)に向かっていきたいです」。ゼロにこだわっていく。そして選手権は「狙っていきます」という予選からの無失点Vが目標だ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2017

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