関西地域の強豪校が長期にわたるリーグ戦を通して、U-16選手の育成および指導者のレベルアップを図る「関西U-16～Groeien(育てる)～2017」は25日のリーグ戦全日程終了後に閉会式を行った。

　ラスト2試合の連続ドローによって3連覇を逃した興國高だが、FW山崎希一が毎試合、2チームそれぞれの監督が【マン・オブ・ザ・マッチ】を選出し、その得票数で決められる優秀選手3名の一人に選出された。

「2連覇してボクたち3連覇が懸かっていて勝ちきれなかったのが悔しいです」と5位終わった結果には無念の表情を浮かべていた山崎だが、優秀選手選出については「素直に嬉しいです」と喜んでいた。

　山崎は第8節の初芝橋本高戦で2ゴール、最終節の履正社高戦でも勝ち越しゴールを決めるなど9試合中7試合で得点を挙げて計10ゴール。そのスピードで相手の守りを打開し、ゴールを奪い取った。「僕の特長はスピードなので、スピード活かしての裏だったり、ドリブルからのゴールだったり、そういう部分が良かったと思います」と山崎。大会屈指のアタッカーは対戦校からの高い評価も勝ち取った。

　将来の目標はプロ。「ゴールを決めれる選手になりたいです。今、3年生の大垣勇樹選手たちプロになった3人は憧れです」という俊足アタッカーが今後もゴールを連発して、夢に近づく。　

(取材・文　吉田太郎)

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