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豪州でも高まる監督批判…“ゴミ”と反撃の指揮官は「これからも信念を変えない」と動じず

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報道陣を牽制したオーストラリア代表のアンジェ・ポステコグルー監督

 ロシアW杯アジア最終予選グループBで3位に終わり、グループA・3位のシリア代表とアジアプレーオフを戦うことが決まったオーストラリア代表を率いるアンジェ・ポステコグルー監督は6日、「われわれの試合、われわれの国が正しいと思っているし、その信念は変えられない」と報道陣の批判に動じない構えを見せた。同国サッカー協会の公式サイトが伝えている。

 オーストラリアは5日に行われたアジア最終予選最終節のタイ戦で、シュート45本を放ちながらも思うようにゴールが決まらず、2-1の辛勝に終わった。その後、サウジアラビアが日本に1-0で勝利したため、同じ勝ち点19で得失点差で上回られ、グループ3位でプレーオフに回ることが決まった。

 現地メディアによると、タイ戦後の記者会見に出席したポステコグルー監督は、報道陣からの質問に対して「この2年間、イライラしながらここに座り続け、選手たちに投げかけられる“ゴミ”を聴かされてきた」と述べ、対立姿勢を露わにしていた。

 その後、公式サイトで「何が起きるかを待つし、その後に声明を発表する」と日本対サウジアラビアの試合後に何らかの応対をすると発表。そして6日、ポステコグルー監督はメルボルンで記者会見を実施し、「昨夜の退屈な試合であっても、我々のチーム、私のチームを見るのが大好きだ」とあらためて代表チームへの愛着を口にした。

 また、「もし我々があのようにプレーし続け、進歩し続けることができれば、人々は私に対してそれぞれの判断を持つことができるはずだ」と試合を見る国民に自らの評価を委ね、「私は他の監督のように、断じてオーストラリアサッカーの歴史の陰には押し込められないし、メディア報道の特定の部分に頭を下げたりはしない」とあらためて牽制した。

 オーストラリアは10月のアジアプレーオフでシリアに勝利しても、11月に北中米カリブ海予選4位との大陸間プレーオフを突破しなければW杯出場権を得られない。それでも指揮官は「私はこれまでもっと悪い状況をくぐり抜けてきた。苦境はこのやり方を続けるためのモチベーションになるくらいだ。私はオーストラリアのサッカーを正しい道に乗せたい」と述べ、「これからも同じやり方を続けるし、そこに一貫性を見出すことができるんだ」と最後まで批判に動じない姿勢を見せた。


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