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大学サッカーから再び年代別代表へ、明治大MF佐藤「出続けないといけないし、取り続けないといけない」

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明治大MF佐藤亮

[9.6 総理大臣杯準々決勝 常葉大浜松キャンパス 0-1 明治大 J-GREEN堺]
 
 大学サッカーから再び年代別日本代表へ。明治大MF佐藤亮(2年=FC東京U-18)は後半42分、右サイド後方からFW木戸皓貴(4年=東福岡高)へくさびのパス。これを起点に右サイドから攻めた明治大は木戸が決勝点を決めて1-0で競り勝った。

 この日、左SHとして先発した佐藤は持ち味の一つである鋭い縦突破で相手の守りにプレッシャーをかけた。後半途中からはカットインから左足シュートする部分を期待されて、右SHへポジションチェンジ。その右SHのポジションで決勝点の起点となった。

 ハードワークする部分と攻撃力でチームの勝利に貢献した。ただし、本人は「きょうはハードワーク以外、正直何もできていなかった。ゴール前に入っていくところだったり、自分で局面を打開してゴール前まで持っていくにはもっとこだわっていかないといけない」と反省。シュート3本を放ちながら無得点に終わった初戦を含めて今大会はまだ得点がないだけに、ゴールという結果を求めていくことを誓っていた。

 明治大1年だった昨年5月、U-19日本代表韓国遠征メンバーに選出されるなど世代別日本代表としても注目されていたアタッカー。FC東京U-18時代に高円宮杯プレミアリーグEASTで16得点を叩き出して得点王に輝いている佐藤はその得点力を代表チームでも発揮することを期待された。

 だが、韓国遠征後、再び代表メンバーに入ることはできず。大学サッカーで試合に出続けること、結果を出し続けることの重要性を痛感させられた。「大学から代表に入るためには、並大抵の努力ではダメだということは自分の中で重々承知していますし、(明治大からFC東京へ進んだ)室屋(成)さんがずっとオリンピック代表に入り続けていましたけれど、定着している選手はどこのチーム行っても、どこの大学に行っても使い続けられる。自分はまだまだ足りないなと自覚しているので、練習からもっとチームメートを追い越していく存在になれるようにしていきたい」。

 明治大、そして大学サッカー界で絶対的な存在になること。そのために明治大で「出続けないといけないし、取り続けないといけない」。明治大の一員として求められているハードワークして勝利に貢献することも非常に大事。しっかりと力を身に着け、信頼を勝ち取り、明確な結果を示すことで、可能性を秘めたMFはこれから階段を登っていく。

(取材・文 吉田太郎)
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