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「一番やりづらいタイミング」での対戦も…仙台・渡邉監督「堂々と渡り合えた」

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0-1の完封負けを喫したベガルタ仙台

[9.16 J1第26節 FC東京1-0仙台 味の素]

 相手は監督を交代したばかり。「一番パワーが生まれる、一番やりづらいタイミング」(渡邉晋監督)でFC東京戦を迎えたベガルタ仙台は、セットプレーから決勝点を献上して0-1の完封負けを喫した。

 序盤からFC東京にボールを保持される展開となったものの、「守備はメリハリがきいていた」と振り返ったように、簡単には決定機を作らせなかった。しかし、集中力を切らせない守備でゴールを許さず、前半をスコアレスで折り返して迎えた後半は「セカンドボールが拾えなくなった」ことで、相手の圧力がさらに強まる。流れを変えようと選手交代も頭をよぎったようだが、指揮官は動かなかった。

 その理由は、「0-0で推移して焦れるのは東京さんなので、相手の出方を見てから動こうと思った」から。先に一手を打つのではなく、相手の出方を見て、それに応じた一手を打つ――。そうやって勝利を手繰り寄せようとしたが、後半22分にDF太田宏介が蹴り出したCKからDFチャン・ヒョンスにヘディングシュートを決められ、先手を取られてしまう。直後の後半25分にFWクリスランとMF梁勇基を同時投入して盛り返し、終盤には猛攻をかけたこともあって、選手交代のタイミングについては「反省している」と唇を噛んだ。

 しかし、「監督を交代してパワーがあった」FC東京を相手にしても、「何もできなかったわけではない」と気丈に語ったように、相手を最少得点に抑え、終盤には幾度となくゴールに迫った。敗れはしたものの、「堂々と渡り合えたので、下を向かずに次のゲームにつなげていきたい」と前を向いた。

(取材・文 折戸岳彦)
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