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「もっと出たい」から1年半…“大きな一歩”を刻もうとするGK東口順昭

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出場機会に向けて準備を進める日本代表GK東口順昭

 前回ピッチに立ってから1年半が経った。16年3月24日、W杯アジア2次予選アフガニスタン戦(○5-0)で先発フル出場を果たしたものの、その後は出場機会が訪れなかった。しかし、「いつでも準備はしてきた」と常にピッチに立つ準備をしてきた日本代表GK東口順昭は、来たるべき出場機会に向けてコンディションを上げて行く。

 国内組で臨んだ15年8月9日の東アジア杯・中国戦でA代表デビューを飾った東口は、海外組も合流したアフガニスタン戦で2キャップ目を刻んだ。試合後には「代表は特別な舞台。今日出たことで改めてもっと出たいと思った」と意欲を燃やしていたが、その後も代表にはコンスタントに招集されるものの、なかなか出番は訪れなかった。

 しかし、今回はGK川島永嗣が「内転筋に少し問題がある」(バヒド・ハリルホジッチ監督)ようで、「東口をゴールマウスに立たせることもあるかもしれない」と指揮官が話しており、東口に1年半ぶりの出場機会が与えられる可能性が高そうだ。「前回(アフガニスタン戦)はアピールというほどボールがあまり来なかったので、まずは自分の特長を存分に出すことを考えてやっていきたい」と静かに闘志を燃やす。

 代表には呼ばれてきたが、「ただ呼ばれているだけで、試合に出れなかったら意味がないことはないけど、大きな一歩ではない」と厳しい口調で語った男は、「『試合に出てアピールしないといけない』というのが自分の中にはある」とピッチ上で自身の存在価値を改めて証明し、“大きな一歩”を刻もうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)

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