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親善試合2試合の勝利を誓うハリル「ここで連勝したい」

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会見に臨むハリルホジッチ監督

 6日のキリンチャレンジ杯でニュージーランド代表と対戦する日本代表は5日、試合会場の豊田スタジアムで公式練習を行った。練習前にはバヒド・ハリルホジッチ監督が公式会見に出席。「我々は前回、サウジアラビアに負けている。ここで連勝したいと思っている」と、10日のハイチ戦(日産ス)を含めた2連勝を誓った。

 ニュージーランドはW杯オセアニア予選を制し、11月に南米予選5位のチームと対戦する大陸間プレーオフ進出を決めている。「明日は我々にとって、良いテストが待っている。明日の対戦相手は重要なプレーオフに向けての準備をしている。彼らもW杯に出場したい気持ちで戦う。モチベーションは非常に高いと思う」と指摘。「フィジカルなチームで、デュエルというコンセプトがこのチーム(ニュージーランド)にはある。非常にアグレッシブだ」と警戒した。

 ハイチ戦を含めた2試合について「この2試合のスタメンは同じものにはならない」と、あらためてターンオーバーを明言。交代枠6枚についても「その権利があるので、2試合ともその交代枠は使いたい」とフルに活用する意向を示した。

 これまで出場機会に恵まれてこなかった選手の起用を示唆した指揮官だが、同時に「私もいい加減なことはできない。一貫性を持って選手を選びたい」と、軸となる選手は変えない考えも明らかにし、「守備のバランス、攻撃のバランス。その両方を保つ一貫性ということだ」と補足した。

「何分プレーするかに関わらず、それぞれの選手には最大限の力を出してもらいたい。その機会を生かしてもらいたいと思う。彼ら以外にもチャンスを待っている選手がいる」。そう選手に求めるハリルホジッチ監督はミーティングでも「精神の部分を話した」と明かす。

「W杯への準備はもう始まっていると。W杯はサッカーの大会で最も素晴らしい、美しいものであるが、同時に要求も高い。危険でもあるという話をした。準備ができていなければ、後悔につながってしまう。フラストレーション、そして屈辱を味わうことになる。それを伝えたいと思い、話した」

 最新のFIFAランキングでは日本の40位に対し、ニュージーランドは113位。過去の対戦成績は2勝2敗で、直近では14年3月5日のキリンチャレンジ杯(国立)で対戦し、4-2で勝っている。

(取材・文 西山紘平)

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