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日本vsニュージーランド 試合前日のハリルホジッチ監督会見要旨

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日本代表を率いるバヒド・ハリルホジッチ監督

 6日のキリンチャレンジ杯でニュージーランド代表と対戦する日本代表は5日、試合会場の豊田スタジアムで公式練習を行った。練習前にはバヒド・ハリルホジッチ監督が公式会見に出席して意気込みを語った。

バヒド・ハリルホジッチ監督
「3日間すでに合宿でトレーニングしています。その中で選手たちを休ませながらトレーニングをしたし、たくさん話をしました。個別にも話をしたし、全体でのミーティングも行った。ほとんどの選手と会話もしました。とあるミーティングではW杯に向けての精神の部分を話しました。W杯の準備はすでに始まっていると。W杯はサッカーの大会では最も素晴らしく美しいものであると言ったが、同時に要求も高くなるし、危険でもあるという説明もした。その大会の準備ができていなければ、それが後悔につながってしまうし、フラストレーションや屈辱を感じることになる。そのことを選手たちに話した。それぞれの選手が各自のクラブで、日々トレーニングや試合をしていて、その間にFIFAマッチデーがある。その両方でポジションを勝ち取る戦いを彼らはしないといけない。この8か月は彼らにとって非常に重要な時期で、W杯に向けての準備をしないといけない。もちろん、体脂肪率が12パーセント以上の選手がいれば、その選手は準備できていないということで、リストに入ることはない。

 明日は我々にとって良いテストが待っている。対戦相手は次の重要なプレーオフに向けての準備をしている。彼らもW杯に出場したいと気持ちで戦うと思うし、モチベーションが非常に高いと思う。とてもフィジカルなチームで、デュエルというコンセプトがこのチームにしっかりあると思うし、非常にアグレッシブ。そして我々ももちろん、この2試合を通じて戦わなければならない。サウジアラビアに前回負けている。ここで連勝したいと思っている。そしてしっかり自信をつけて11月の合宿に向けて準備したい。現在、世界のトップ2とも言えるチームと来月は対戦することになる」

―――新しい選手や使われていない選手を起用する考えを示しているが、ガラリとチームを変えるのか、ベースの中に少人数を加えるのか。
「この2試合のスタメンは同じものにはなりません。ただもちろん、私もいい加減なことはできない。一貫性を持って選手を選びたいと思う。それぞれの選手が90分プレーするのか、45分プレーするのかは分からないが、機会は与えたい。この試合では6人の交代枠がある。その権利があるので、2試合とも交代枠は使いたいと思っている。それ以外に選手の疲労の具合も見たい。例えば来週の金曜に試合がある選手もいる。そういったたくさんの要素を考えながらバランス良くチームを作っていきたい。何分プレーするかに関わらず、それぞれの選手には最大限の力を見せてもらいたい。そして、そのチャンスをしっかり生かしてもらいたい。彼ら以外にもチャンスを待っている選手はいる」

―――今一貫性を持って選手を選びたいと話したが、何に基づいての一貫性なのか。
「まず、チームのバランスを崩さないということを守りながら、いい加減なんことをしないということ。ディフェンス、中盤、前線。そこで、しっかりとした一貫性のあるプレーができるようにバランス良く2試合とも組み立てていうということ。守備のバランス、そして攻撃のバランス、両方を保たないといけない。私の頭の中には3つほどのチームの形があるが、もしかしたらこの2試合で試すかもしれない。そのようなアイディアが頭の中にあっても試合の状況によって、それが実行できるかどうかということも変わってきます。例えばイラク戦について、すでに皆さんに話したが、いくつかの違うゲームプランを立てていた。しかし、3つの選手の怪我により、そのゲームプランを変えざるを得なかった。守備のバランス、攻撃のバランス、両方を保つ一貫性ということです」

―――明日の試合は日本がボールを保持する展開になると思うが、そういう展開になったときの攻撃の形。期待していること。
「まずフィジカルの面でオーストラリアとニュージーランドは似たところがあると思う。フィジカル的な戦いが待っていると思うが、オーストラリアよりもさらにアグレッシブかもしれない。そして、ボールのポゼッションについての質問だと思うが、前回、私はCLの試合を利用して説明したが、ポゼッションは勝利を約束してくれない。勝利が最も重要なところ。そのためには相手より多くの得点を取らなければいけない。そしてデュエルで勝つこと。そうすれば勝利を収めることができる」

―――メンバー発表時に香川選手と話をしたいと言っていたが、W杯に向けて彼に要求することは。
「もちろん真司とは話をした。彼はケガをしていて、今復帰しているところだ。まだ、たくさんのプレーをしていない。前節はテクニックを駆使した非常に美しいゴールを決めました。ドイツでも最も良いクラブの一つに所属していて、そこで競争の中で戦っているが、できるだけ試合に出てほしいということを、ポジションを勝ち取ってほしいということを彼に言った。もちろん、ケガの後はレベルが少し低下するので、本来のレベルを取り戻してほしいと話をした。そして、代表チームでプレーする意欲と決意をしっかり保つようにと要求した」

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