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[MOM472]筑波大MF戸嶋祥郎(4年)_2G2Aの大活躍!指揮官はその献身性を高く評価

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MF戸嶋祥郎(4年=市立浦和高)が筑波大を献身的に支える

[10.10 関東大学1部L第16節 筑波大7-1桐蔭横浜大 筑波大第一サッカー場]

 この試合トップ下で先発出場したMF戸嶋祥郎(4年=市立浦和高)は5得点に絡む活躍(うち2ゴール2アシスト)で筑波大の4連勝に貢献。小井土正亮監督からも「見えないところで動いてくれている」とその献身性が存分に発揮された試合となった。

 「もっと点が取れるチャンスがあったので……」と試合後には悔しさを滲ませた戸嶋。シュート数は5本と両チーム最多の中で2得点を挙げたが、本人にとってはまだ満足のいく結果とはならなかった。周囲と好連係をみせる戸嶋は前半34分、MF西澤健太(3年=清水ユース)にラストパスを送り、同41分にはクサビとなるパスでMF三笘薫(2年=川崎F U-18)につなげるなどチャンスを量産。すると同43分に自ら先制点を決める。

 PA左までボールが流れたところを「狙っていた」という戸嶋が相手GKから奪うと、無人のゴールに流し込み先制に成功。直後に1点を返され1-1で前半を折り返すが、後半立ち上がりの4分に戸嶋の起点から三笘につなぎ、FW中野誠也(4年=磐田U-18/磐田内定)のカウンターから2点目を決めた。「後半立ち上がりに点を取れたのが今日の分岐点」と語るように、2点目を口火に筑波大はゴールラッシュ。その後戸嶋は3点目、4点目をアシストし、ダメ押しの7点目は自ら決めて試合を締めくくった。

 大量得点のうち5得点に絡んだ戸嶋だが、小井土監督はその攻撃力と同じくらい献身性を高く評価。「空いているスペースに入り込んだり、泥臭いヘディングで競ってくれたり、危ないところは本当に気を利かせて戻ってきてくれる」と目立たない部分について語る。「点を取れたっていうのは本当に素晴らしいことです。けど見えないところでチームのために動いてくれるっていうのが、彼の一番良いところ。全員がそれをやれれば絶対に負けないチームになりますね」と不可欠な要素として戸嶋を称賛した。

 4連勝を達成した筑波大は首位をキープしたものの2位・順天堂大も勝利したため、勝ち点差1は変わらず、緊張感のある戦いは続いていく。「サッカーって大勝した後にバランス崩したりするので。今日ほどうまくいくとは限らないと頭に入れて、しっかり準備していきます」。謙虚な姿勢を崩さない戸嶋は見えないところで動き続け、首位・筑波大を献身的に支えていく。

(取材・文 石川祐介)
●第91回関東大学1部L特集

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