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ユース取材ライター陣たちが推薦する「選手権予選注目の11傑」vol.4

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安藤氏が注目するMF梶山かえで(日大藤沢高)。(写真協力=高校サッカー年鑑)

特集企画「ユース取材ライター陣が推薦する『全国高校選手権予選注目の11傑』」

 ゲキサカでは熱戦展開中の第96回全国高校サッカー選手権予選の注目選手を大特集。「選手権予選注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター陣に選手権予選注目の11選手を紹介してもらいます。第4回は“ユース教授”ことサッカージャーナリストの安藤隆人氏による11名です。

安藤氏:「いよいよ予選も始まり、今月22日には青森県で最初の代表校が決まる全国高校サッカー選手権大会。毎年、この大会の楽しみと言えば1、2年生がどこまで伸びるか。大舞台を経験してブレイクスルーして行く選手はいるのか。そこが一つの着目ポイントでもあります。今回はオール2年生の布陣で組んでみました。フォーメーションは【3-4-3】です。この組み合わせで、それぞれが持つポテンシャルをどう引き出してくれるのか。期待値を込めた選出でもあります」

以下、安藤氏が注目する11名
GK伊藤元太(松山工高2年)
「189cmの高さを誇り、安定したハイボールの処理と、セービングセンスを誇るGK。中学時代途中までボランチをやっていたようにキックセンスもあり、これからさらにGKとしての専門知識を植え付けて行けば、まだまだ伸びる存在。今年、すでにJ1・神戸の練習に参加。プロのシュートを受けて、また一皮むけつつある期待の守護神。3バックの後ろを任せるには適任の存在」

DF福島隼斗(大津高2年)
「チームではボランチ、4バックのCBを務めるが、ここでは3バックの真ん中をやってもらいたい。ボールコントロールと長短のキック、ビルドアップに優れた彼は守備のバランスを司る存在として、空中戦と対人に優れた関川と江口を巧みにコントロールして欲しい。守備のリーダーとなる存在で、ビルドアップの際に梶山とのポジションチェンジも面白い」

DF関川郁万(流通経済大柏高2年)
「気迫を前面に出し、相手のエースを潰しに掛かるハンター。空中戦の強さは攻守において強烈で、相手を威圧する。U-17日本代表から落選した悔しさを胸に、よりミスの少ない選手となり、圧倒的な存在感を放つCBとなるべく、今は自己研鑽に余念がない。まだまだ荒削りな存在だけに、今後が非常に楽しみだ。内心は大川、福島と組ませても面白い変化が生まれると思っている」

DF江口正太郎(静岡学園高2年)
「185cmの高さを持ち、3バックの右をこなせるしなやかなDF。空中戦の強さはもちろん、静学らしい足下の技術にも秀でる。夏に負った怪我の状況が気になるが…。このポジションは九州国際大付の大川智己の抜擢も考えた。空中戦に強く、フィジカルとロングキックが魅力の彼も非常に気になる存在だが、ここでは江口を選ばせてもらった」

MF梶山かえで(日大藤沢高2年)
「このチームの攻守の要になって欲しい存在。常に冷静で全体を見渡しながら、自分達にとって危険なスペースを見つけ出しては埋め、さらに鋭い寄せでボールを奪ってから正確に味方に繋げる。今回選んだメンバーは攻撃的な選手が多いため、彼の存在が攻守のバランスを支えるには不可欠となる。まさに『影の支配者』となって欲しい選手」

MF古川勇輝(昌平高2年)
「同じ昌平の渋屋航平とどちらを選ぶか最後まで迷ったが、ポジション的にサイドが出来る古川を選出。滑らかなボールタッチと、ピンと背筋が伸びた姿勢から相手の急所に精度の高いラストパスを送り込む。相手の逆をリズミカルに取りながら辿って行くドリブルと、タイミングをずらした球離れ…。まさにセンスの塊。守備もきちんとこなせる彼を右サイドに置きたい。状況によっては檀崎と頻繁にポジションチェンジをしたらもっと攻撃のバリエーションは上がるだろう」

MF井上怜(市立船橋高2年)
「ボランチとして『いてほしいところに必ずいる』選手。広い視野とゲームの流れを読む目があり、さらにボールを奪ってからの判断の質が素晴らしい。ドリブルでそのまま運べるし、テンポを使い分けるパスも出せる。ワンタッチプレーも魅力のMF。守備力と長短のキックが素晴らしい米子北の佐野海舟と迷ったが、より攻撃性を引き出すために井上を選んだ」

MF熊澤和希(流通経済大柏高2年)
「ボランチ、トップ下、FWとセントラルポジションならどこでもこなせる器用さを持ち、今年の夏以降ついに持ち前のサッカーセンスが花開き、ステップアップを果たした男。夏までのスーパーサブ的な存在は卒業し、今ではチームの攻撃に欠かせない存在に」

MF檀崎竜孔(青森山田高2年)
「左サイドからシャープかつスピーディーなドリブルでズダズダに相手の守備網を切り裂くサイドアタッカー。積極的な仕掛けは今年に入ってさらに磨きがかかり、ここにもっと周りを生かす力が加われば、来年は間違いなくプロの争奪戦が起こるだろう選手。背負っている7番は、来年の10番の筆頭候補の証である」

FW榎本樹(前橋育英高2年)
「インターハイでブレイクした184cmのストライカー。空中戦の強さはもちろん、ゴール前のスペースに入り込む力に長け、正確なシュートでゴールを陥れる。彼も伸びしろ十分な選手で、ツートップを組む相手によって動きを変えられる選手。それだけに村上と組むことで、どのような化学変化が見られるか、個人的には相当見てみたい」

FW村上悠緋(北海道大谷室蘭高2年)
「前線での勝負強さが光るストライカー。裏への抜け出し、スペースへの入り込み、そしてそこからシュートエリアへ持って行く馬力。タレント性は十分で、あとは連動して行く中で、より良い状況でゴール前にアプローチ出来る動きを身につければ、もっと化ける可能性がある。このポジションも東福岡のストライカーの大森真吾と迷ったが、このメンバーの中で躍動する村上を見てみたいと思い、選出をした」

【安藤氏推薦イレブンの布陣図】
        村上
       (大森)
      榎本  熊澤

  檀崎           古川          
              (渋屋)
      井上  梶山
     (佐野)
    関川  福島   江口
            (大川)
        伊藤

執筆者紹介:安藤隆人
 日本列島、世界各国を放浪するサッカージャーナリスト。育成年代を精力的に取材する“ユース教授”。主な著書は『走り続ける才能たち 彼らと僕のサッカー人生』『壁を越えろ 走り続ける才能たち』(いずれも実業之日本社)、『高校サッカー聖地物語』(講談社)など
●【特設】高校選手権2017

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