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[プレミアリーグEAST]劇的AT弾の青森山田が首位・清水ユースとドロー、混沌の優勝争いの行方は…

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点の取り合いとなった一戦はドローで終わった

[12.3 高円宮杯プレミアリーグEAST第17節 清水ユース4-4青森山田高 アイスタ]

 高校年代最高峰の高円宮杯プレミアリーグEASTは3日、第17節を行い、首位の清水エスパルスユースは3位の青森山田高と4-4で引き分けた。優勝争いの行方は、勝ち点差1に迫る2位FC東京U-18を含めた3チームがひしめく三つ巴の様相。10日に行われる最終節で、清水ユースが勝利すれば初優勝が決定する。

 首位の清水ユースと勝ち点差1の3位青森山田の一戦は、激しい点の取り合いとなった。前半1分、負ければ優勝の可能性がなくなる青森山田がMF檀崎竜孔(2年)の得点で先行したが、清水ユースはFW鈴木魁人(3年)の2ゴール1アシストで逆転に成功。3-1で前半を折り返した。

 後半は黒田剛監督の「喝が入った」(MF郷家友太/3年)という青森山田が主導権を握る。後半10分、クロスに反応したMF田中凌汰(3年)が頭で叩き込むと、同34分には田中のクロスから郷家がヘディングシュートを決めるなど、驚異的な猛攻で試合を振り出しに戻した。

 ところが清水ユースは後半39分、右サイドを突破した途中出場のFW望月勇伸(2年)のクロスを受けたMF新関成弥(3年)のヘッドで勝ち越しに成功。このまま試合が終われば、先に試合(鹿島ユース/△0-0)を終えていた2位のFC東京U-18と勝ち点差3、得失点差6で最終節を迎えるという圧倒的優位の状況をつくった。

 しかし、このままでは最終節が消化試合となる青森山田は同アディショナルタイム2分、左サイドで獲得したFKをMF住田翔(3年)が放り込むと、郷家と競り合ったGK天野友心(2年)が触れられず、ボールはそのままゴールイン。土壇場に4-4に追いつき、逆転優勝の可能性を残したまま試合を終えた。

 ここまで全チームが17試合を消化し、清水ユースが勝ち点37、得失点差+19で首位。最終節の柏レイソルU-18戦に勝利すれば、悲願の初優勝が決定する。2位のFC東京と3位の青森山田はいずれも勝ち点36、得失点差+14。最終節は直接対決となっており、清水ユースが引き分け以下の場合、勝利したチームが優勝となる。

(取材・文 竹内達也)
●2017プレミアリーグEAST

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