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アカデミーの「未来もかかっている」。札幌U-18が帝京長岡振り切り、プレミア復帰へ王手!

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後半18分、MF野上誠が勝ち越しゴール

[12.15 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 札幌U-18 3-1 帝京長岡高 広島補助]

 高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2018 プレミアリーグ参入を懸けた参入戦が15日に開幕した。1回戦8試合が行われ、北海道コンサドーレ札幌U-18(北海道)と帝京長岡高(北信越2、新潟)が激突。3-1で競り勝った札幌は、勝てばプレミアリーグ参入の決まる2回戦(17日)で名古屋グランパスU-18(東海1、愛知)と戦う。

「昇格しなければいけない。プリンスリーグとプレミアリーグでは全然レベルも違うし、コンサドーレのユース年代(アカデミー)の未来もかかっている」。3-1で競り勝った試合後、札幌のエースで来季トップチーム昇格が内定しているFW藤村怜主将(3年)は、プレミアリーグ復帰という目標達成へ強い意気込みを示した。

 札幌は11年のプレミアリーグEASTで初代王者に輝いたが、15年に9位でプリンスリーグ北海道へ降格。MF野上誠(3年)も「毎週プレミアで厳しい戦いをしているチームは全国大会でも上位にいますし、コンサドーレもそこにいないといけないチーム。今年絶対に上げたいと思います」と語っていたが、札幌の3年生たちはプレミアリーグにチームを引き上げ、後輩たちに全国の強豪と毎週のように厳しい試合ができる環境を与えたいという思いを強く持っている。

 その強い思いが表現されるような立ち上がりだった。相手を勢いある攻撃で押し込んだ札幌はクロス、セットプレーでゴールに押し寄せる。そして6分、ゴール前の混戦からFW佐藤大樹(3年)が右足で先制ゴールを決めた。

 その後も札幌は前線で推進力ある動きを見せる佐藤や高い技術を発揮する藤村、左サイドから鋭い攻め上がりを見せるSB加藤蓮(3年)を中心に攻守で前に出ていく。またMF井川空(3年)を中心にスピーディーなパスワークも見せていたが、前からの圧力を緩めて試合をコントロールしようとしたところで帝京長岡の反撃を受けてしまう。

 個々の技術高く、ポジショニングも良い帝京長岡は持ち味のパスワークで対抗。寄せきれない相手を剥がしながら前進し、FW小林歩夢(3年)が決定的な一撃を見舞うなど、札幌ゴールを脅かしていた。そして40分、左サイドのFW陶山勇磨主将(3年)がカットインから斜めにパスを出すとMF吉田晴稀(1年)、右SB小泉善人(2年)が連続でシュートを放ち、最後はクロスバーを叩いたこぼれ球を陶山が左足で決めた。

 追いつかれた札幌の川口卓哉監督はハーフタイム、「残り45分の短い時間の中で落ち着いてやることが大事」とメッセージ。その言葉通りに札幌は慌てることなくボールを握って試合を進め、後半開始から投入された野上の仕掛けなどから相手ゴールに迫る。だが、帝京長岡は奪われた後の守備への切り替えが速く、札幌に決定的なチャンスを作らせない。

 札幌はDFは相手と入れ替わられるシーンがあるなど「際」の部分での甘さも見られたが、それでも相手の中央からの攻撃に狙いを持って対応し、MF井川空(3年)らがそのパスワークを封鎖。15分に小林の決定的な左足シュートをGK櫻庭立樹(3年)が弾いてポストに逃れると、18分には試合を通してCB中村桐耶(2年)らが制空権を握っていたセットプレーから勝ち越しゴールを奪う。

 左CKからゴール前の競り合いで競り勝ち、最後は野上がひざで押し込んで勝ち越し。さらに23分には左サイドからPAへ侵入した加藤がPKを獲得し、これを藤村が右足で左隅に沈めて3-1とした。

 帝京長岡は縦に急いだ攻撃になってしまっていたものの、そこからチャンスも作り出していた。だが、札幌GK櫻庭の好守にあうなど最後まで2点目を奪うことができず。川口監督が「(相手は)攻撃力のあるチームだと思うんですけれども(落ち着いて)消せていたと思う」と評した札幌が3-1で勝ち、プレミアリーグ復帰へ王手をかけた。

 昨年のプレミアリーグ参入戦で札幌は2回戦敗退。大事な一戦で自分たちのやってきた崩しの形などを表現できなかったことを選手たちは悔しがる。だが、「(大一番で)発揮できるだけの力は十分あると思います」(藤村)という今年、もう参入決定戦でも勝利して「いないといけない」舞台である、プレミアリーグへの昇格を決める。

(取材・文 吉田太郎)
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