beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

[MOM513]流通経済大MF新垣貴之(3年)_先輩たちへの感謝を込めて、交代直後の勝ち越し弾

このエントリーをはてなブックマークに追加

得点を決めたMF新垣貴之に歓喜の輪ができる

[12.24 全日本大学選手権決勝 流通経済大5-1法政大 浦和駒場スタジアム]

 流通経済大MF新垣貴之(3年=流通経済大柏高)は後半20分に投入され、「とりあえずファーストプレーから思いっきり振りに行こうかな」という最初のシュートで値千金の勝ち越し点を決めた。

「最初のドリブルが置き所が悪くて。でもカットインしてニアっていうのは狙い通り」と新垣は左足で振り抜くがボールにはミートせず。しかしそれが法政大の守護神・GK関口亮助(4年=浦和ユース)の逆を突くことになり、ゆっくりとしたスピードでゴール右隅に吸い込まれた。新垣も「これで入るか」と振り返るようなゴールだったが、「決めた瞬間は4年生の顔が浮かんできて。ベンチに突っ走りました」と喜びの瞬間を思い返した。

 今大会では2回戦、準々決勝を「すごく調子が良かった」と上向きの中で勝ち進み、決勝でも途中出場ながらチーム2点目と4点目を記録。今大会のベストMFにも輝いた新垣だが、今季はリーグ戦16試合出場で1ゴールと苦難の年だったという。

「試合にもあまり出ていなくて、1年間ずっと情けないプレーばかりでした」と苦汁を飲んだ新垣。しかし4年生たちが気遣ってくれ、支え続けてくれた。「怒ってくれる先輩もいれば、慰めてくれる先輩もいて。3年生の中でも自分は特に良くしてもらっていたので」と先輩たちへの感謝を口にする。「(星野秀平には)交代のときに頭を叩かれて気合いを入れられました。絶対点を取ってこいよって。試合後は『おれが世話をしたおかげだろ?』って4年生みんなに言われました」と笑顔で先輩とのやり取りを語った。

 沖縄県出身の新垣は、地元の3人とともに流通経済大柏高に進学。大学進学時に1人は沖縄に帰ったものの、この試合はスタンド応援に回ったMF山内速人(3年=流通経済大柏高)やMF東浜迅(3年=流通経済大柏高)と同ポジションで切磋琢磨してきた。辛い時期を乗り越えた同期とともに、新垣も来年、最上級生となる。

「来年はみんなで出られるように頑張りたい」と同期との野望を語り、「今年の代と同じくらい、来年も個性が強いんです」と自信を見せる。愛情を持って接してくれた先輩たちは来年はもういない。しかしその背中を見て育った新垣は「僕らは優勝のDNAも持っていますし、引っ張れる存在でありたい」と、すでに最上級生の自覚と王者の風格を見せていた。

(取材・文 石川祐介)
●第66回全日本大学選手権(インカレ)特集

TOP