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[新人戦]長身ボランチMF平田らインハイ16強メンバー残す帝京三、高い意識持って個、チームの目標達成へ

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帝京三高の大型ボランチ、MF平田和也は個、チームとしての目標達成を目指す

[2.4 山梨県高校新人戦決勝 山梨学院高 2-1 帝京三高 山梨学院和戸G]

 昨夏全国16強の帝京三高は、選手権予選決勝のリベンジを期して臨んだ山梨学院高との決勝で惜敗。勝機は十分にあったが、後半アディショナルタイムの失点によって準優勝に終わった。特に前半、中盤で展開力や正確な縦パスを見せていた180cmMF平田和也(2年)は「勝負弱さが出ました。最後全員ボールウォッチャーになったのがダメでした」と無念の表情。わずかな部分を突き詰めていく必要性を口にしていた。

 相良和弘監督が「ある程度自分が求めている守備とかはできている」と評したように、この時期としてはチームのベースは構築されているようだ。ただし、ベンチ側サイドだった前半にできていたことが、後半はできない部分が増え、DFラインが相手FWに入れ替わられてしまっていた。強烈な風の中、自分たちで集中力を保ってプレーすることはできず。そのことについて指揮官は「自分たちでやれない。まだ自立していない」と指摘していた。

 昨年、帝京三は主力の大半が現1、2年生だった。経験値ある世代だけに、周囲からの期待は大きい。平田も「(新人戦は準優勝に終わったが、残りのトーナメント戦で)3冠して、全国もベスト8以上を目標に頑張っていきたい」とチーム初の全国8強入りを誓う。

 個への期待も大きい中、注目FW亀屋光二(2年)や平田は相良監督から発破をかけられているという。「プロになりたい」ではなく、「プロになる」という強い意志を持って日々過ごすこと。大型ボランチ・平田は「高校でプロ行けるのが一番いいんで、プロ目指してやっています。この冬場に体づくりして、もう一回りデカくなってフィジカルでは絶対に負けないようにしたい」と意気込んだ。

 平田はこの日対戦した“山梨を代表するボランチ”MF平松柚佑(1年)、昨夏全国3発のチームメート・亀屋を上回るような選手になることを掲げている。「(去年)僕はそんなに目立っていなくて、光二ばかりだったんで、今年は光二よりも目立って絶対的な選手になっていきたい」。帝京三の新村知仁コーチは平田の技術の高さを認める一方で、判断、球離れの速さのさらなる向上を期待。それぞれが目標以上のレベルへ個を伸ばし、チーム力を高めて結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)

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