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日本高校選抜唯一の2年生、MF井上怜が“ゴラッソ”含む2発で強烈アピール

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日本高校選抜MF井上怜(市立船橋高)は2得点の大活躍

[2.8 練習試合 日本高校選抜 3-0 筑波大]

 日本高校選抜で唯一の2年生が2得点の大活躍だ。まずは2本目24分、日本高校選抜MF井上怜(市立船橋高)は右サイドを鮮やかに突破したSB後藤田亘輝(前橋育英高)のラストパスを1タッチでゴールへ押し込む。

「市船でクロスの入り方とかめっちゃ言われていました。一回ファーに逃げて、相手の後ろへ行ってから前に入っていく。そこに(後藤田から)良いパスが来たので」と先輩DFに感謝した井上はさらに30分、味方ベンチを唸らせるようなゴールを決めた。

 左CKのクリアボールに反応すると、左中間、PAギリギリの位置からダイレクトで左足一閃。「人生初めてのシュート。足の感覚が無かったです」という完璧なインパクトで捉えられた一撃は、素晴らしい弾道を描いてゴールネットに突き刺さった。

「最近チームでボランチとかやっているんですけれども、こっちではSHなので得点は狙っていました」という井上が、“ゴラッソ”を含む見事な2発。平野直樹監督(履正社高)がフリーポジションを求める中、特に2本目はポジションにこだわることなく精力的に動き回って1タッチのパスワークにかかわり、スペースへの抜け出しも見せていた。そして武器であるドリブル突破も随所で披露。3点目のチャンスがありながら逸したことは反省点だが、それでも十分なアピールをして見せた。

 日本高校選抜メンバー23人のうち、唯一の2年生。周りは全て上級生だが、良い形でチームに溶け込むことができているという。「結構イジられていて、みんなに(微笑)。そういう部分で絡んでもらっているので、サッカーに対するやりにくさとかは全く無いです」。優しく接してくれる先輩たちも、欧州遠征メンバー入りへのライバル。負けないように結果を残して競争を勝ち抜き、高校選抜、欧州で学んだことを市船に少しでも還元する。

(取材・文 吉田太郎)
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