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内田の2853日ぶりJ復帰戦はスコアレス…鹿島はアウェーで清水とドロー

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DF内田篤人のJ復帰戦はスコアレスドローに終わった

[2.25 J1第1節 清水0-0鹿島 アイスタ]

 J1リーグは25日、第1節3日目を行い、清水エスパルスはホームで鹿島アントラーズと対戦し、0-0で引き分けた。鹿島DF内田篤人のJ復帰戦にもなった開幕戦は互いに勝ち点1を分け合う結果となった。

 清水は4-4-2のシステムで、今季から加入したDFファン・ソッコ、FWクリスランがスタメンに名を連ねたほか、岡山への期限付き移籍から2年ぶりに復帰したMF石毛秀樹も先発した。右サイドバックではU-21日本代表DF立田悠悟がリーグ戦初先発。ユース出身のプロ2年目で、昨季はルヴァン杯3試合に出場した19歳が開幕戦でJ1デビューを果たした。
 鹿島は21日のACL水原三星戦(2-1)から先発一人を変更。DF山本脩斗がベンチスタートとなり、8シーズンぶりに復帰した内田が右サイドバックで公式戦2試合ぶりに先発し、開幕スタメンを飾った。すでに14日のACL上海申花戦(1-1)で先発し、鹿島での公式戦復帰は果たしていたが、Jリーグ出場は10年5月5日のC大阪戦以来、2853日ぶりとなった。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤から主導権を握ったのはホームの清水だった。前半11分、波状攻撃からクリスランが左足ボレーで狙うと、左ポストを直撃。跳ね返りにDF松原后が詰めたが、シュートは枠を捉えられなかった。同13分には敵陣で鹿島MF遠藤康の横パスをクリスランがカット。ラストパスを受けたFW北川航也が左足を振り抜いたが、GKクォン・スンテの正面を突いた。

 苦しい時間帯を耐える鹿島も徐々に押し返すが、なかなかチャンスらしいチャンスをつくれない。清水は前半40分、松原のスルーパスからクリスランが左サイドのスペースに飛び出し、クロスを上げると、ファーサイドまで抜けてきたボールをMF金子翔太が再びクロス。するとPA内の競り合いで石毛がMFレオ・シルバに倒され、PKを獲得した。

 キッカーはクリスラン。しかし、ゴール右を狙ったキックはコースが甘く、クォン・スンテにキャッチされた。鹿島は21日のACL水原三星戦でもレオ・シルバのファウルからPKを与えていたが、クォン・スンテが2戦連続でPKストップ。絶体絶命のピンチを救い、前半はスコアレスで折り返した。

 一進一退の攻防が続く後半、鹿島ベンチが先に動く。後半22分、MF安部裕葵に代わって山本が左サイドバックの位置に入り、DF安西幸輝が左サイドハーフにポジションを上げた。その直後にはレオ・シルバの右CKからニアにフリーで走り込んだFW鈴木優磨が右足で合わせたが、GK六反勇治のビッグセーブに阻まれた。

 対する清水も後半23分、石毛に代えてMFミッチェル・デューク、同26分には北川に代えてFW鄭大世を投入。立て続けに攻撃的なカードを切り、攻撃の圧力を強めていく。鹿島は後半31分、遠藤に代わってMF土居聖真が2列目の右サイドに入った。同38分には安西とのパス交換から山本が左クロス。逆サイドに詰めていた内田がシュートを狙うが、コースは大きくそれた。同39分、内田はFWペドロ・ジュニオールと交代。安西がこの日3つ目のポジションとなる右サイドバックに回った。

 鹿島は後半42分、安西の右クロスを鈴木がヘディングで捉えるが、GKがキャッチ。両チームともに最後までゴールを目指したが、互いに1点が遠く、スコアレスのままタイムアップを迎えた。

(取材・文 西山紘平)

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