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新システム4-1-4-1採用した甲府、東京Vとスコアレスで開幕2戦白星なし

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[3.3 J2第2節 甲府0-0東京V 中銀スタ]

 J2リーグは3日、第2節1日目を行い、ヴァンフォーレ甲府はホームで東京ヴェルディと対戦し、0-0で引き分けた。1年でのJ1復帰を目指す甲府は開幕2試合で昇格争いのライバルを破れず、1分1敗とした。

 甲府は開幕戦でいきなり激突した降格組の大宮に1-2で敗れ、黒星発進。負けられないホーム開幕節は先発5人を入れ替え、DF島川俊郎をアンカーに据えた新システム4-1-4-1を採用した。東京Vは前節千葉戦(2-1)と同じ11人がピッチに立った。

 東京Vは高い位置からプレッシャーをかけ、MF渡辺皓太、MF梶川諒太がチャンスを演出する。前半6分、高い位置で相手ボールをカットした渡辺がPA内左から右足シュート。前半11分にはショートコーナーから、PA左手前でパスを受けた渡辺が右足ミドルを放ったが、いずれも枠を捉えられなかった。

 前半14分、東京Vは左サイドのDF奈良輪雄太の横パスを受けた内田達也がPA手前からグラウンダーのシュートを放ったが、GK河田晃兵がセーブ。前半32分にもFWドウグラス・ヴィエイラがPA内右の角度のない位置からシュートを放ったが、決めきれなかった。

 新システムを採用した甲府はボールの奪いどころが定まらず、攻め手を欠く。右ウイングバックに入ったFWリンスが高い位置にポジションを取り、空いたスペースを使われてしまう。それでも徐々に流れを引き寄せ、前半19分、MF堀米勇輝が中に切れ込み、右サイドを追い越してPA内に走り込んだMF湯澤聖人にスルーパス。湯澤が右サイドのゴールライン際からマイナスに折り返し、MF佐藤和弘がヘッドで叩いた。

 徐々に押し返す甲府は前半32分、再び堀米のパスで右サイドをオーバーラップした湯澤がマイナス方向のクロスを供給し、ファーサイドに走り込んだFW金園英学がヘディングシュート。決定的な形だったが、クロスバーを越えた。

 スコアレスで折り返した後半も一進一退の攻防が続き、甲府は同7分、FWアラン・ピニェイロがPA手前からミドルシュート。対する東京Vも後半9分、DF今津佑太のロングフィードで抜け出したリンスがヘディングシュートを放ったが、決めきれなかった。

 局面の打開を図りたい甲府は後半11分、堀米を下げてFWジュニオール・バホスを投入。後半12分にはCKの流れから、佐藤が右足ミドル。東京Vベンチも動き、後半12分、藤本に代えてMF佐藤優平(←山形)を投入。後半21分には2人目の交代枠で梶川を下げ、古巣復帰したFW林陵平(←水戸)をピッチに送り込んだ。

 東京Vは後半19分、左サイド深い位置で佐藤が右足でクロスを入れ、ファーサイドの林がヘディングシュート。交代で入った新戦力2人がチャンスをつくると、甲府も2人目の交代枠を使い、後半24分、MF小椋祥平を投入。3-4-2-1にシステムを変更した。

 慣れ親しんだフォーメーションで最後の反撃に出る甲府は後半35分、リンスが右サイドからアーリークロスを入れ、ニアサイドのMF松橋優が強烈ヘッド。東京Vもアラン・ピニェイロの左クロスから、こぼれ球に反応したドウグラス・ヴィエイラが右足シュートを放ったが、甲府のブロックに阻まれ、最後までゴールをこじ開けられなかった。試合は0-0の引き分けに終わり、東京Vは1勝1分の勝ち点4とした。

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