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「何を残せたか…」 現役引退の平山氏、「サッカーをやってきて良かった」と実感させたファンの言葉

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引退セレモニーであいさつする平山相太

[3.3 J1第2節 FC東京0-1仙台 味スタ]

 “怪物”がファン・サポーターに最後のあいさつを行った。J1リーグ第2節FC東京対仙台戦が3日に味の素スタジアムで開催され、仙台が1-0の完封勝利を収めた。試合後、1月26日に現役引退を発表した平山相太氏の引退セレモニーが行われた。

 スーツを着てピッチ上に登場した平山氏は両クラブのサポーターに向けて感謝の言葉を届けると、昨季限りで引退した元チームメイトの石川直宏氏と羽生直剛氏から花束を贈呈され、スタジアムを一周してファン・サポーターに別れを告げた。

 報道陣が待つ取材エリアに姿を見せると「最後の囲み(取材)ですね。ありがたいです」と笑顔を浮かべる。セレモニーでは涙を滲ませる場面もあり、本人も「泣くかなというのもあった」ようだが、「ちゃんと話さなきゃいけないと緊張し過ぎていた」ため、涙は流さずに自分自身の思いを届けた。

「両クラブに感謝の気持ちがあるので、その感謝の気持ちが伝わったか分からないけど、しっかり話しました。サッカー以外で(味スタ)に立つことはなかったので、本当に最後に自分が家族だと思っていた場所に立てたのでうれしかった」

 高校時代から注目を浴びてきた。しかし、サッカー選手として「自分が何をしてきたか、何を残せたか実感はなかった」。だが、スタジアムを一周してあいさつをした際、ファン・サポーターから送られた言葉で、「サッカーをやってきて良かった」と感じられたという。

 送られた言葉は「ありがとう」――。ファン・サポーターの言葉を聞いて、自分自身がサッカー選手として“何か”を残せたと、実感できたようだった。

(取材・文 折戸岳彦)
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