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絶好調バチュアイが劇的AT弾!! 上位対決はドルトムントに軍配、フランク長谷部はフル出場

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1点目を決めて喜ぶドルトムントFWミシー・バチュアイ

[3.11 ブンデスリーガ第26節 ドルトムント3-2フランクフルト]

 ブンデスリーガは11日、第26節3日目を各地で行い、MF香川真司が所属するドルトムントはMF長谷部誠、FW鎌田大地所属のフランクフルトに3-2で勝利した。長谷部はボランチの一角で先発フル出場。足首を痛めて離脱中の香川は4試合連続の欠場となった。鎌田もメンバー外だった。

 共に勝ち点42で並ぶ上位チーム同士の対戦。首位のバイエルンには大きく水をあけられてはいるが、欧州チャンピオンズリーグ出場圏内の4位以内を確かなものにするため、絶対に負けられない一戦となった。大一番には両チームのサポーター81360人が詰めかけ、盛大なムードの中で試合が行われた。

 ホームのドルトムントは前半12分、中盤でのボール奪取からMFマフムード・ダフードが低く蹴り出し、右サイドをMFクリスティアン・プリシッチが突破する。斜めのクロスをゴール前に送ると、ボールに触れたのはフランクフルトDFマルコ・ルス。スライディングでクリアしようとしたボールがネットを揺らし、オウンゴールでドルトムントが先制した。

 さらに前半39分、MFアンドレ・シュールレのパスをMFヌリ・サヒンが受け、浮き球の形で相手のライン裏に大きく展開。最前線にポジション移動をしていたMFマキシミリアン・フィリップがループシュートでゴールに流し込んだが、オフサイド判定が下された。

 ハーフタイムは互いに1人ずつを交代。1点リードのドルトムントはダフードに代えてFWユリアン・バイグル、アウェーのフランクフルトはFWアンテ・レビッチに代えてMFジョナサン・デ・グズマンを起用した。

 後半はフランクフルトが先に決定機をつくった。3分、デ・グズマンが左CKを蹴り込むと、ニアサイドでDFダビド・アブラムがヘッド。うまくミートせずにファーへ流れたが、MFケビン・プリンス・ボアテングが正確なトラップからヒールで狙い、GKロマン・ビュルキが横っ飛びでセーブした。

 ドルトムントは後半17分、フィリップに代えてFWミシー・バチュアイを起用。一方のフランクフルトも同22分、チームトップの8点を挙げながら7試合得点のないFWセバスチャン・アレに代わってFWルカ・ヨビッチを投入し、攻撃のテコ入れを施した。

 フランクフルトは後半28分、長谷部のインターセプトからボアテングがボールを持ち出し、ゴールから約30mの位置でファウルを受けてFKを獲得。すると同29分、デ・グズマンの鋭いキックがゴール前を襲い、マークを振り切ったヨビッチが正確なヘッド。ベンフィカからやってきた20歳ストライカーの今季5点目で、試合を振り出しに戻した。

 ところがドルトムントは後半32分、すぐさま突き放す。中盤で前を向いたプリシッチがバチュアイとのワンツーでPA際まで攻め上がると、相手の最終ラインが崩れたのを見てスルーパスを配球。絶妙なタイミングで抜け出したバチュアイがネットを揺らし、スコアを2-1とした。

 1点を勝ち越したドルトムントはなおも攻勢を強める。後半40分、バチュアイとMFマルコ・ロイスが立て続けにシュートを放ったが、GKルーカス・フラデツキーがセーブ。同42分、ロイスに代わってDFソクラティス・パパスタソプロスが入り、守備の人数を増やした。

 ところが試合は終わらない。後半アディショナルタイム2分、デ・グズマンのスルーパスにDFダニー・ダ・コスタが抜け出し、ゴール前に絶妙なクロスを配球。最終ラインとGKの間を華麗に抜いたボールにMFダニー・ブルームが合わせ、土壇場で同点に追いついた。

 互いに勝ち点1を積み重ねるかと思われた後半AT4分、さらにドラマが待っていた。勢いに乗った攻勢を見せたドルトムントは敵陣でDFウーカシュ・ピシュチェクが浮き球のパスを配球。ラインコントロールが乱れたフランクフルト守備陣の間隙を突き、フリーでボールを受けたのはまたしてもバチュアイ。ハーフボレーでゴールに突き刺し、再び1点のリードを奪った。

 試合はそのまま3-2でタイムアップ。加入後のリーグ戦6試合で5得点と大暴れを続けるベルギー人ストライカーの活躍で、勝ち点3を獲得したドルトムントが3位をキープ。フランクフルトは欧州CL出場圏外の5位に転落した。

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