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6試合1失点の広島が首位快走、GK林はPKストップの殊勲

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第3節・鹿島戦では金崎夢生のPKも止めてみせた

[4.8 J1第6節 柏0-1広島 三協F柏]

 絶体絶命のピンチを防いだのは、サンフレッチェ広島のGK林卓人だった。

 前半のうちに1点を先行した広島だが、後半に入ると柏の反撃にあい、守りの時間が多くなる。「選手交代含めて一気に上がってきた」(林)柏が圧力を強めていく中、後半30分にはDF和田拓也がFW山崎亮平を倒したとされてPKを献上してしまう。以前もPKの場面でクリスティアーノと対峙したという林。「コースは合ってましたけど、スピード遅れていた」とゴールを決められたそのときの教訓を活かし、コース、タイミングともにドンピシャで合わせて左手1本でクリスティアーノのシュートを弾く。同点弾を許せば流れが一気に柏に傾いた可能性があっただけに、試合の行方を左右するスーパープレーだった。

 PKストップした守護神の活躍もあって無失点で90分間を終えた広島。2位川崎Fに早くも勝ち点5差をつけて首位を快走している要因のひとつに、6試合でわずか「1」失点という堅守がある。「割り切り、メリハリ」と林は今季の戦い方を語る。「前から(プレスに)行って前でコンパクトにするのか、行けないときはリトリートして後ろでコンパクトに保つのか。状況判断がハッキリしてきた」。就任1年目の城福浩監督のもとで、勝ち点とともに手応えも積み上げている。

 柏戦では前半は長い時間押し込むことに成功し、「圧力をかけ続けて、我々の目指すアグレッシブな守備と奪ってからの自分たちのサッカーという意味では、ある程度具現化できた」と城福監督も手応えを口にしたが、後半は逆の展開に。「押し込まれた中でもコンパクトな状況を保つ時間を長くできれば」と林は課題を挙げる。

「アグレッシブな姿勢はシーズン通して続けていきたい」(城福監督)。新指揮官を迎えた広島が、3年ぶりの王座奪還に向けて上々の滑り出しを見せている。

(取材・文 奥山典幸)

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