beacon

[プレミアリーグEAST]早く「サッカーがしたい」。我慢しながら6月復帰目指す流経大柏CB関川主将

このエントリーをはてなブックマークに追加

流通経済大柏高CB関川郁万主将

[4.15 高円宮杯プレミアリーグEAST第2節 流通経済大柏高 0-0 市立船橋高 流通経済大柏高G]

「応援は難しいですよ。出る方が楽でした」。

 流通経済大柏高(千葉)の新主将を務めるCB関川郁万(3年)は現在、1月末の右膝半月板手術から復帰を目指す最中。今月7日のプレミアリーグ開幕戦ではスタンドで大声を張り上げ、指笛も披露するなどチームを後押ししていた主将は、15日にホームで行われた市立船橋高との千葉ライバル対決でもピッチの外側から仲間たちをサポートした。

 1年時のプレミアリーグ開幕戦でいきなり先発出場を果たした関川はその後、チームの中心として戦い続けてきた。攻守において圧倒的な高さを発揮するCBは昨年度、インターハイ優勝、プレミアリーグ復帰、そして選手権準優勝に貢献して高校生を代表するCBに。選手権後にかねてから痛みのあった右膝を手術し、1年前の先輩MF宮本優太主将(現流通経済大)同様に約半年という長期のリハビリに励んでいる。

 入学当初から応援される側だっただけに応援することはまだまだ慣れない模様。だが、世代を代表するエアバトラー・関川の穴を埋めるために守備から磨いてきたチームは開幕2試合無失点、戦績も1勝1分とまずまずのスタートを切った。関川は市立船橋戦後に後輩の1年生CB藤井海和や代わりにキャプテンマークを巻くMF熊澤和希(3年)を賞賛。チームが好調なだけに、むしろ自身が復帰した後の危機感を口にしていた。

 選手権決勝後から手術するまでの20日間の休養中にすでに「手術する前からサッカーしたい、となりました」というほどサッカーができないことが辛かったという。我慢してきたが、ようやく4月からはランニングを開始。現在は当初の予定よりも早い、インターハイ予選(6月)での復帰を目指している。

 一方で右足の筋力が落ちてバランスが悪いことも確か。これから手術前の状態まで持っていくまで大変な日々になることは間違いない。それでも、仲間の活躍に勇気づけられている注目CBは、痛みが出ないように気を配りながら、待っている人たちのために焦らず一歩一歩、復帰への道を歩んでいく。

(取材・文 吉田太郎)
●2018高円宮杯プレミアリーグEAST特集

TOP