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こんな言い訳を聞けるのもあと少し…痛恨ドローのベンゲル監督「相手はロングボールだけ」

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アーセナルのアーセン・ベンゲル監督

 アーセナルは26日、UEFAヨーロッパリーグ準決勝第1戦を戦い、アトレティコ・マドリーと1-1で引き分けた。序盤での退場、指揮官の退席処分など、相手にアクシデントが続発した中での痛いドロー。今季限りで退任するアーセン・ベンゲル監督は試合後、「相手はロングボールからの攻撃だけだった」という言い訳を述べたと『デイリー・ミラー』が報じている。

 アーセナルにとっては理想的な展開で試合が運んでいた。前半10分、相手DFシメ・ブルサリコが2枚目のイエローカードで早々に退場。さらに13分、DFエクトル・ベジェリンのファウルに抗議したディエゴ・シメオネ監督が退席を命じられると、後半16分にMFジャック・ウィルシャーのクロスからFWアレクサンドル・ラカゼットのヘッドが決まり、先制点を奪った。

 だが、髪を短く刈り込んだ相手のエースが戦況を一変させた。後半37分、自陣からDFホセ・ヒメネスがロングボールを配給すると、DFローラン・コシールニーに競り勝ったのはFWアントワーヌ・グリーズマン。シュートは一度はGKに弾かれたが、こぼれ球を再び押し込み、貴重なアウェーゴールを獲得した。

 この一戦について、ベンゲル監督は『BTスポーツ』のインタビューに口を開いた。「われわれのパフォーマンスを見る限り、試合の進み方は私にとって最悪のものだった。だが、第2戦に前向きな気分で臨み、決勝進出の資格を得なければならない」。ドローという結果とはいえ、68歳の指揮官に満足した様子はなかった。

「われわれは今夜、突破を決めることもできたはずだったが、そうはならなかった。相手のゴールキーパーが多くのセーブをしたし、クオリティーを持っていると分かっただろう」。追加点を奪えなかったことを問題視する一方で、失点については「彼らはコンビネーションからゴールを挙げることはできなかった。ロングボールだけだ。われわれは自分たちの問題だけにフォーカスすることができる」とやや“言い訳”気味に語った。

 アーセナルが決勝進出を果たすには、アウェーで迎える5月3日の第2戦で勝利、またはアウェーゴールを奪って引き分ける必要がある。「どうやって勝つかは関係ない。大事なことはわれわれが絶対的な信念を持ってアウェーに向かうことだ」。2年ぶりのUEFAチャンピオンズリーグ出場権のため、そして置き土産となるタイトルを獲得するため、フランス人の知将は1週間後のビッグマッチにに思いを向けた。

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