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ユーベがイグアインの再逆転弾で“イタリアダービー”劇的勝利、2位ナポリと暫定勝ち点4差に

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FWゴンサロ・イグアインが決勝点を挙げた

[4.28 セリエA第35節 インテル2-3ユベントス]

 セリエAは28日、第35節を行った。ユベントスは敵地でインテルとの“イタリアダービー”を戦い、3-2で勝利。2位ナポリとの勝ち点差を暫定で4に広げた。

 ユベントスは前半18分に先制に成功。MFフアン・クアドラードのクロスから、PA左のMFドウグラス・コスタが強烈ボレーをゴール右に突き刺した。するとその5分後、インテルはMFマティアス・ベシーノがFWマリオ・マンジュキッチを踏みつけるアクシデントが発生。最初はイエローカードだったものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を用いた結果、レッドカードで退場処分になった。

 1人少なくなったインテルだが、後半7分に同点に追いつく。DFジョアン・カンセロの鋭いFKをFWマウロ・イカルディが頭で合わせ、今季27得点目をゴールに突き刺す。また20分には、左サイドを突破したFWイバン・ペリシッチのクロスがDFアンドレア・バルザーリのオウンゴールを誘発。数的不利の状況で2-1と逆転に成功した。

 ユベントスは後半16分にMFサミ・ケディラに代えてFWパウロ・ディバラを、21分にはマンジュキッチに代えてFWフェデリコ・ベルナルデスキを投入。35分にはMFミラレム・ピャニッチに代えてMFロドリゴ・ベンタンクールを出場させ、反撃を試みる。

 するとユベントスが後半42分から怒涛の追い上げをみせる。ディバラがスルーパスを通し、クアドラードがPA右に突破。深い位置から右足を振り抜くと、DFミラン・シュクリニアルのオウンゴールを誘発し、2-2と試合を振り出しに戻す。44分にはディバラのFKをファーサイドのFWゴンサロ・イグアインが頭で合わせ、逆転弾を叩き込んだ。

 試合は3-2でユベントスが大逆転勝利。3試合を残して勝ち点88となり、2位ナポリ(勝ち点84)との差は暫定で「4」に広がった。クラブ公式サイトによると、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は「また一歩前進することができた。前半はうまくプレーし、後半は比較的よくなかった」と試合を振り返る。「ユーベの状態は良い。ここまで来たらフィジカルよりもメンタルの状態が重要になる」と語った。

 一方、4位までのUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場権を狙うインテルは、勝ち点66で暫定5位。3位ローマ(勝ち点70)とは4差、29日に試合を行う4位ラツィオ(勝ち点67)とは暫定1差となり、残り3試合で追いかける状況が続いている。

 一時は逆転した試合を落としたルチアーノ・スパレッティ監督は「選手たちは本当に素晴らしいゲームをした、この敗北を受け入れるのは簡単ではない。この試合の意味はとてつもなく大きかった」と公式サイトでコメント。「この失望を乗り越えないといけない、処理するには最も辛い物事となる。選手たちにこの敗北を受け入れさせるのは容易ではないよ」と大一番を落とし、悔しさを滲ませた。

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